マンションの【トイレリフォーム体験記】後悔しないリフォームの手順と注意ポイントは?
リフォームはまとめてやったほうがおトク!
2月のある日、A社の担当者がリフォーム相談に家まで来てくれました。
便器の希望を伝え、トイレのサイズなどを測ってもらいます。
その際、担当者から「パンフレットだけでなく、実際に便器は見ましたか? 一度、ショールームで確認したほうがいいですよ。よかったら一緒に行きましょうか」とアドバイスを受けました。一緒に来てもらわなくてもいいけれど、確かにものは見たほうがよいかも!
早速、夫婦そろってTOTOショールームへ。
希望の便器はタンクレスタイプの「ネオレストAS1」。「“きれい除菌水”のチカラで便器とノズルのきれいが自動で長持ち」とか、「トルネード洗浄&フチなし形状などで掃除がラク」とか、「超節水」とか、なにやらすごそう。
手洗い器は濃いブラウンで棚がついたものにしました。
希望に合わせてショールームの担当者が見積書を作ってくれました。見積金額は便器・手洗い器・化粧鏡等々を含め、税込み68万円余り。
これに現在の便器や手洗い器の撤去作業、新しい便器や手洗い器などの設置工事、壁や床の張替えなどが必要になります。手洗い器の位置を変えるため、配管工事や電気工事なども不可欠です。
便器など設備は割引があったとしても、総額はいったいいくらになるのか!?
工事費等を含め、トイレのフルリフォーム総額は75万円(消費税込み)に。
内訳をざっくり書くと、こんな感じです(すべて税込)
・便器や手洗い器などTOTOの設備代が68万円余り。
・既存便器や手洗い器の撤去処分代・電気工事・配管接続費・設置工事等・諸経費が23万円ほど。
・壁やクロスなど内装費が6万円ほど。
・便器や手洗い器など設備の割引があり、合計75万円。
予想を超えた金額に戸惑っていると、A社の担当者がポツリ。「リフォームはまとめてやったほうが割引できるのですが……。養生が一度で済みますし、工事の職人さんたちもまとめてお願いできるので」。
そうでした。以前リフォーム記事の取材をしたとき、専門家のだれもが「リフォームはまとめてやったほうがおトク」と言っていました。
今更ながら、中古マンション購入時のリフォームはトイレもやればよかったと後悔……。
ただし、リフォームをしなければトイレストレスが続くだけ。かといって「これがいい」と決めた便器のグレードを落とすのも……。
悩んでいる私の肩を押したのは私自身。
実は札幌への移住に伴い、我が家では老後資金計画を立てていました。なかに「医療費〇〇円」などとともに「リフォーム代」も計上していたんです。老後費用でもある貯金を崩してリフォームをするのと、貯金とは別枠で計上していたリフォーム代から支払うのでは、心の余裕が違います。
「細かい修理は別として、これ以上のリフォームはそうそうないだろう。ここで予算を使おう」と思い、トイレのフルリフォームをお願いすることにしました。