【おとなりに銀河】一郎(佐野勇斗)の名言「自分と違う人がいるから、逆に自分もいていいんだなって」に、しおりも視聴者も共感
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marumi
売れない漫画家のもとにやってきたのは、とある島の王族の姫……となるともう、なにも始まらないわけがありません。NHK夜ドラ『おとなりに銀河』で恋愛初心者のふたりを演じるのは、佐野勇斗さんと八木莉可子さん。ふたりの恋の物語をチェックして、キュンに備えて!
(ネタバレにご注意ください)
【先週】
【おとなりに銀河】婚姻解消の方法に興味津々!一郎(佐野勇斗)の棘が突然生えてきた場所にびっくり!
流れ星の民の“姫”を自称する五色しおり(八木莉可子)と不慮の事故で婚姻契約を結ぶことになった苦労人漫画家の久我一郎(佐野勇斗)。“姫”を主とする婚姻契約が無事に解除され、しおりが望む自由な恋ができるようになった第6週は、しおりと一郎、そして一郎の妹のまち(小山紗愛)、それぞれが自分のありのままを前向きに認める姿を描く。キーパーソンは、一郎だ。
少年漫画を描きたかったけれど、幼い妹弟を養うためにも少女漫画を描いている一郎。ふたりに寂しい思いをさせたくなくて、頼りがいのある“おにぃ”でいたくて、温泉旅行に行ったりして、お金を使い過ぎたことにため息をつく。そんなおにぃの苦労を気づかうまちが、友だちからの遊びの誘いを断っていることをしおりから伝え聞いた一郎は、「楽しいことも、悲しいこともさんぶんこ」とまちをギューッと抱き締める。まちの流す大粒の涙が一郎の肩にこぼれ、服ににじんであとを残す(泣)。
きっと一郎は、精いっぱい健気に振る舞うまちに、「そんなに急いで大人にならなくていいんだよ」「まだ幼い自分を認めて、いまを大切にしてほしい」と伝えたかったのだろう。そんなおにぃが素敵だし、久我きょうだいの絆はいじらしいほどに固い。
担当編集者の護国(本多力)から連載の打ち切りを伝えられて凹む一郎。それとは対照的に、しおりは応募した漫画新人賞で期待賞を受賞し、ネットで作品がバズるおまけつき。だが。当然、いい感想ばかりではない。しおりも凹む。
流れ星の民の島では、しおりは五色家の“姫”として、他人の感情をコントロールすることができたし、母以外から批判されたことがなかった。でも、島を出て他人の批判にさらされてはじめて、みんなから好かれたい、他人の感情をコントロールしたい——そんな心の奥底に潜む欲求に気づき、愕然とする。それが嫌で、自由な自分でいたいから、島を出たはずなのに……。
そんなしおりに一郎がかけた言葉がエモい。「俺は自分と違った考えの人がいるって、ちょっとほっとする。自分と違う人がいるから、逆に自分もいていいんだなって思えて」「しおりさんが俺とは全然違ったから、しおりさんを好きになったんだ」「これは俺の気持ちだから、しおりさんには変えられない」。