記事ランキング マンガ 連載・特集

【ガーデニング】手間いらず!多年草のリーフプランツで初夏の庭を涼やかに飾る。花が少なくても大丈夫!

公開日

更新日

光武俊子

風に揺れるさまが涼やかな雰囲気【フウチソウ】

落葉性 
草丈:20~50㎝

日本の野山に自生する固有種で、連続テレビ小説で知られる牧野富太郎博士が命名。葉のつけ根がねじれて葉裏が表に出るため、和名はウラハグサ。黄色い斑入りの園芸品種がよく出まわります。夏後に穂を出して秋には黄色から茶色に色づいて枯れ、春に芽を出します。

日陰を爽やかに飾るグラウンドカバー【ラミウム】

常緑性 
草丈:10~30㎝

日本原産のホトケノザやオドリコソウの仲間です。紫色の花を咲かせるラミウム・マクラツムや黄色の花を咲かせるラミウム・ガレオブドロンの園芸品種が出回ります。蒸し暑さをやや苦手にしますが、日陰でもよく育ちグラウンドカバーに好適。花は5~6月に咲きます。

【ガーデニング】手間いらず!多年草のリーフプランツで初夏の庭を涼やかに飾る。花が少なくても大丈夫!(画像15)

ラミウム・マクラツム

【ガーデニング】手間いらず!多年草のリーフプランツで初夏の庭を涼やかに飾る。花が少なくても大丈夫!(画像16)

ラミウム・ガレオブドロン

見直したい手間なしリーフの筆頭!【ヤブラン(リリオペ)】

常緑性 
草丈:20~40㎝

日本の林床に自生する多年草。丈夫で病害虫の心配もなく、日なたから日陰まで適応して、年間通して美しい草姿を保ちます。地味ではありますが、厳しい暑さのあとに咲く紫色の花はホッとする存在で、秋には黒い実も楽しめます。斑入り品種で涼しげに。

暑さの前に植えつけ、冬に地上部がなくても大丈夫!

これらのリーフプランツは苗で出回ります。本格的な暑さの前に早めに植えることで根が育って大きな株に。リシマキアやラミウムをグラウンドカバーとして利用するときは、茎を伸ばしたい方向に導き、先端近くをUピンで地表にとめると、節から根が出て活着します。

鉢植えは表土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水やりしてください。庭では植えつけ直後やよほど乾燥が続いたときをのぞいて、水やりの必要はありません。肥料などもとくに施さなくて大丈夫! ほんとに手間なしプランツなのです。

落葉性のリーフは冬に地上部が消えますが、春には新芽が出るので大丈夫。2~3年育てて株が混みあってきたら掘り上げ、根を分割して株分けします。暑さがひと段落した秋がおすすめです。
リーフプランツを取り入れて、花が少なくても庭やベランダをナチュラルな雰囲気で楽しみましょう。

★あわせて読みたい★

【ガーデニング】初夏に咲かせたい「球根から育つ花」。主役級の花の楽しみ方【球根植物】 【ガーデニング】初夏に人気のアジサイ。多彩な花色とバリエーションが楽しめる。来年も咲かせるワザも! 【ガーデニング】植えっぱなしで毎年咲いてくれる【宿根草・多年草】の花で、初夏の庭を彩る 【ガーデニング】クレマチスでフェンスや壁を立体的に飾る。狭い庭やベランダが変身!【つる性の多年草】 【ガーデニング】春から秋まで長く咲く花8選。次々に花を咲かせるポイントは【開花期間の長い花】

グラウンドカバーとは、地表を這うように広がり、地面を覆う植物を指します。クリーピングタイム、シバザクラなどが代表的で、雑草の抑制や土壌の乾燥防止、美観の向上に役立ちます。

詳細を見る

植えつけとは、苗や苗木、球根などを土に植える作業のことを指します。適切な時期や深さを守ることで植物の発芽や発根が促され、順調な生育につながります。植物ごとに適した用土が望ましく、植えたあとはしっかり水やりをして根づかせることが大切です。植物の種類によって用土の種類や肥料の施し方が異なるため、事前に育て方を確認しておくと安心です。

詳細を見る

寄せ植えとは、複数の植物を1つの鉢やプランターにまとめて植えることです。花の色や形、高さのバランスを考えることで、美しいアレンジが楽しめます。同じ環境を好む植物同士を組み合わせるのがコツです。季節ごとに植え替えれば、年間を通じて楽しめる人気のスタイルです。

詳細を見る

間引きとは、密集して発芽した苗の中から元気なものだけを残し、他を抜き取る作業です。込みすぎたままだと、日当たりや風通しが悪くなり、病害虫の原因になったり、生長が遅れたりします。

詳細を見る

株分けとは、植物の株を分割してふやす繁殖方法の一つで、多年草によく用いられます。根元から芽がふえた部分を切り分け、別々に植えつけて育てます。古くなった株を切り分け、株を若返らす目的でも行われます。

詳細を見る

斑入りとは、白や黄色、クリーム色など、本来の植物の色とは異なる色の模様が入っている状態のことを指します。斑入りの葉の植物は観賞価値が高く、花が咲かない季節でも楽しめますが、日差しが強すぎると、斑の部分が茶色く焼けてしまうことがあります。

詳細を見る

多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

詳細を見る

地下茎とは、植物の茎が地中に発達する構造を指します。この茎は地表には見えませんが、栄養を貯蔵・増殖する重要な役割を果たします。ジャガイモやショウガがその具体例で、次世代の芽を形成して繁殖を助けます。ガーデニングでは、地下茎植物の管理や植えつけ方法を知ることが、より健全な生長を促すカギとなります。

詳細を見る

表土とは、ガーデニングや農作業において地表のごく浅い部分を指し、植物の生育に重要な土壌層です。この部分は通常、有機物や微生物が豊富で、植物が栄養を吸収しやすい環境を提供します。また、水分を保持しつつ排水性も高いため、根の生長を促進します。特にガーデニングでは、健康な表土を保つことが美しい花や元気な野菜を育てる鍵となります。草花を植える際には、表土の改良や適切な肥料の使用が推奨されます。

詳細を見る

肥料とは、植物が健やかに生長するために欠かせない栄養素を補給する材料のことです。おもにチッ素、リン酸、カリウムを三大要素とし、それぞれ葉の生長、花や実の形成、根の発達を助けます。有機質肥料と無機質肥料に分類され、有機質肥料は堆肥や骨粉など自然由来で、土壌改良にも効果的。一方、無機質肥料は成分が均一で即効性が魅力です。ガーデニングでは植物の種類や生長段階を考慮し、適切な肥料選びと施肥のタイミングが大切です。

詳細を見る

株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

詳細を見る

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

詳細を見る

原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

詳細を見る
画面トップへ移動