私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

韓国ドラマ「キング・ザ・ランド」に登場した昔ながらの食堂で野菜たっぷりの定食を。地方ならではの青空市場も!

公開日

更新日

鈴木ちひろ

青空市場・オイルジャン(五日市)は安くておいしいものの宝庫!

ソウル市内で開かれることはもうありませんが、地方ではおなじみの、5日に1度開かれるオイルジャン(五日市)は韓国人が大好きな青空市場。アーケード状になっている在来市場もいいですが、オイルジャンはさらにお得な雰囲気で、地元の人だけでなく観光客も多く訪れます。今回は楊平駅から2駅先にある龍門(ヨンムン)駅近くでちょうど開かれるという情報をゲットしたので、早速GO!

オイルジャンの日は駅前の通り一帯が歩行者天国となり、カラフルなパラソルが連なります。

夏野菜で言うと韓国にはオクラやモロヘイヤ、紫蘇、ミョウガなどが店先に並ぶことはありません。その代わり、セリのようなチャムナムルや里芋の茎などが夏場の野菜として親しまれています。

トウモロコシも日本のものとはまったく異なります。トウモロコシ自体に甘みが(というか味が)無いので、砂糖を大量に入れるか、ニューシュガーという激甘な人工甘味料を入れて30分以上茹でれば出来上がり。市場では4つで5000Wでした。とうもろこしも随分値上がりしたなぁ……。

ナッツ類を売る屋台も。

ピーナッツはその場で炒っているのでとても香ばしく、買う予定はなかったのに試食をしてつい購入しました。

オイルジャンは都市部を除く韓国各地で開かれており、その日程は近隣のオイルジャンとバッティングしないようになっているのだとか。野菜や果物、魚などの生鮮食品はもちろん、ナッツ、お菓子、お餅、そして一番の楽しみ、オデンやトッポッキ、揚げパンなど様々な食べ歩きがあるので、近くで開かれていると知ると、韓国人は必ずと言っても過言ではないほど集まります。田舎町で唯一の大イベントのような盛り上がり。この日も夏の炎天下のもと、老若男女が集まり活気づいていました。

カゴや金物を扱うお店も。包丁が無造作に置かれている姿を見ていつも思うのは「こういった展示ができるなんて、まだまだ韓国は平和なんだな」ということ。

洋服や靴も販売しています。道すがら、夫婦と思しき2人が「この前も靴買ったじゃない(男)」「靴を買うのは私の趣味よ(女)」という会話が聞こえてきて、奥さんに強く同感しました。

こちらは揚げパンのお店。我が家は市場で揚げパン屋さんを見つけると買わずにはいられません。3つで2000Wと、こちらも随分値上がりました。

ジョン(チヂミ)のお店ではマッコリも販売。日本ではチヂミという名前で浸透していますが、チヂミは慶尚道の方言で、それを知らない韓国人に「チヂミ ジュセヨ(ください)」と言っても通じないのでご注意を。韓国では「ジョン ジュセヨ」と言いましょう。

真っ赤なヘジャングッのお店を発見! 牛の内臓を煮込んだスープでビジュアルは少しグロテスクですが、個人的に私は好きです。 こちらはボリュームたっぷりの1杯が6000Wと、リーズナブル。

こうしてパラソルのもと、ご飯が食べられるのもオイルジャンの魅力。ソウルでは失われてしまった昔ながらの風景が、地方に行くとまだまだ残っています。

マチュア世代ですと、昔の風景を探しに韓国を訪れる人もいると思います。私も韓国に移住する前は、昔の雰囲気が残るソウルの路地裏散策が好きで旅を重ねていました。けれど最近のソウルは再開発が進み、ある意味東京より近代化が進んでいる街もあります。そんな近代的なソウルに寂しさを感じる方は、ぜひソウルから1時間ほどの郊外を訪れてみてください。たった1時間でも、韓国は地方との差が日本以上に激しいので、一気にタイムスリップしたような風景に出会えます。

★あわせて読みたい★

初夏のカロスキルでお買い物。三成駅まで足を延ばして「先輩、その口紅塗らないで」のロケ地もチェック!【ソウル最新情報】 益善洞(イクソンドン)で昔ながらの街並みを楽しむ。「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のロケ地や、COSのポップアップも! 爽やかな季節にぴったり! ソウル市庁前広場+仁寺洞で楽しめるお散歩とイベント情報

PICK UP 編集部ピックアップ