路地裏散歩が楽しい街「大学路」。「星から来たあなた」「ホテルデルーナ」などロケ地もたくさん！パク・ボゴム出演のミュージカルの劇場も【韓国ドラマ】
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鈴木ちひろ
喫茶・学林の窓からみた大学路の街並み。イチョウ並木が色づく秋もおすすめです。
演劇の街として知られ、成均館大学を始め、大小さまざまな大学があるため若者の街というイメージが強い大学路ですが、実はマチュア世代が訪れても楽しめます。ソウルの中心部は高層ビルの建設ラッシュが続きますが、大学路は不思議とローカルな雰囲気のまま。手作り感あふれるこじんまりとしたカフェや風情のある路地や街路樹が多いため、ロケ地としてもよく登場します。
まずは大学路のシンボル・マロニエ公園からスタート！
街の名前は大学路ですが、電車で行く場合は4号線の恵化駅が最寄り。駅名にはソウル大学校病院という副名があるように、近くにはソウル大学病院もあります。マロニエ公園は恵化駅2番出口を出てすぐの場所にあり、今はソウルの南部・冠岳区に移転した韓国一の名門・ソウル大学のキャンパスの跡地に1975年につくられました。公園には野外ステージがあり、子供が遊べる遊具も設置。週末は路上ライブやイベント、青空マーケットが開かれることもあって、老若男女誰もが楽しめる都会のオアシスという感じです。名前の由来でもあるマロニエの木が生い茂り、古くは「屋根部屋のプリンス」、最近ですと「二十五、二十一」の撮影で使われました。
「二十五、二十一」の8話ではイジンとヒドが、9話ではイジンとユリムが、このアルコ美術館の前で待ち合わせをしていました。韓国らしい、赤レンガの造りが素敵です。
こちらは同じ公園内にあるアルコ芸術劇場。高層ビルが立ち並ぶ明洞や鍾路にいると韓国の経済成長を実感できますが、大学路はまるで時が止まったよう。マロニエやイチョウなど大きな樹木が生き生きとしていて落ち着きます。
かつてはここにあった、ソウル大学の記念碑も。手前の韓国語には「一人じゃないよ」と書かれています。
恵化駅の東側は劇場やチェーン店が多め。若者に人気のバンタルチュルも
マロニエ公園から足を延ばして、今度は恵化駅の東側を散策。大学路芸術劇場や大学路ミュージカルセンターなど規模の大きな劇場からビルの地下にひっそりとある小劇場まで、多くの劇場が密集していますが、コロナがあったせいか一時期よりも減った印象を持ちました。そして、その代わりにバンタンチュル（방탈출）のカフェがいっきに増えていました。これは数年前から若者の間でブームになっている遊びで、リアル脱出ゲームとでも言うのでしょうか。部屋に隠されたヒントで謎を解きながら脱出するゲームです。芸能人にも人気で、狎鴎亭や弘大、大学のある街など若者が多い場所にはたいていあります。
劇場とバンタルチュルカフェが一緒に入ったビルも。劇の多くは夜開かれるので、チケッティングに並ぶ人はまだいません。
東側の大学路劇場QUADの前にあるスンデ専門店・スンデ実録は「ゴハン行こうよ シーズン2」の16話で登場。スンデのことを“コリアンソーセージ”として世界に広めたい！という野望を持つ、女性オーナーが切り盛りする人気店です。
恵化駅周辺には若者の街だけあって、オデンやトッポッキなどを扱うプンシッ（粉食・분식）の屋台も充実。
明洞や東大門よりも安いので、ついあれもこれもと食べすぎてしまいそう。
