続かない人向け。「3分で日記を書く」日記帳を文具ライター小日向 京さんが伝授
子どものころ、お気に入りの消しゴムやをえんぴつを、かわいい筆箱に入れて持っていたマチュア世代のみなさんも多いことでしょう。文字と文房具に並々ならぬ関心と愛情をもつ、文具ライターの小日向 京さんに、今回は、3行書くだけという日記帳について語っていただきます。
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日記を書き残すことはとても大切だ、と年齢を重ねたいま痛感します。
過去の時間を振り返りたい時に、その文字から当時の仔細が見えてくるためです。
「過去は振り返らない。」という生きかたも素敵ですが、過去から見えてくる未来もあります。何ということのない以前の記述に、はっと何かに気づかされることも多いものです。
また、書き「残す」という目的だけでなく、書いている「その時」にも、日記は役立ちます。その日の出来事や頭に浮遊する考えごとを、ひとまず文章にしてみると、心が晴れわたるのを感じます。日記は心の調律を行なう役割を任っているのでしょう。
しかし正直、日記は続かない! というのが悩みどころ。
そんな時には冒頭写真の日記帳を試してみてはいかがでしょうか。
ミドリの、その名も「3分日記」という品です。
1日の記入スペースはたった3行だけ。見開き2ページで1週間分となり、最終スペースも3行でその週のまとめを記せるようになっています。
コンパクトなハードカバーの文庫本サイズで114ページ、399日分=57週間分の日記を書けます。
厚さはわずか9mmほど。これならば出先にも気軽に持ち運べそうです。価格は税込1,650円です。
表紙を開くと、「はじめ」と「おわり」の年月日を書く欄があります。
ここで、はたと考えたのは、「1週間を何曜日はじまりにするか?」ということでした。
月曜日はじまりで日曜日までとするか、日曜日はじまりで土曜日までとするか。
しかし土日はつなげておきたいし、月曜日から新たなページをはじめるというのも、週明けから忙しくなってしまった時にひょっとして空欄ができて「つまづく」おそれがあるかも知れない? と思い、「土曜日はじまり」としてみました。
1週間書いたところはこのような雰囲気です。