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【ブギウギ】違和感ゼロ!超絶巧い子役・澤井梨丘から、本役の趣里へ

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田幸和歌子

梅丸はまだ映画の間の「余興」であること、発足5年という歴史の浅さもあって、単独公演を目標として小規模ながらも懸命に追いかける身。だからこそ、厳しさの一方、いろんな家庭環境の子を受け入れている寛容さもあるのだろう。そうしたUSKの精神は、舞台に上がる前の号令であり、モットー「強く、逞しく、泥臭く、そして艶やかに!」にも表れている。

実際、鈴子が憧れる娘役トップスターの・大和礼子(蒼井優)は、公演後も一人でダンスの練習をする努力家だ。実は礼子は東京出身で、両親の反対を押し切り、授業料免除で家出同然に来たのだった。

一方、厳しい先輩・アオイも、同期の礼子に言わせると、かつては落ちこぼれだったからこそ、トップスターでありながら新人の教育に力を入れているのだという。

そして、礼子から、3人のミスで一番迷惑するのはお客さんであること、舞台を観に来るのは現実を忘れるためであること、同期は大切にすべきということを教えられた鈴子の意識が変化していく。

劇団がついに念願の単独公演を行うことになり、鈴子たち新人にもデビューのチャンスが訪れる。しかし、デビューできるのは同期3人のうち1人だけ。ダンスは劣等生の鈴子だが、「梅丸愛」では2人に負けていないと宣言。

その直後に倒れてしまい、「百日咳」と診断されたことから、休まざるを得ないことになるが、鈴子が抜けたことにより、幸子と辰美も同期の大切さに気付く。

そんな鈴子は、実は百日咳ではなく単なる風邪だったため、早期に復活。1人だけデビューという話も「3人」に変わり、それぞれ芸名「福来スズ子」「リリー白川」「桜庭和希」として無事初舞台を果たす。

そして舞台は6年後。超絶巧い子役・澤井梨丘から、違和感ゼロで本役の趣里へ交代。

ちなみに、幸子役の小南希良梨はダンススクール出身で、辰美役の木村湖音はバク転なども得意な運動神経抜群のミュージカル経験者だとか。

圧倒的歌唱力を見せた澤井、そしてわずかなシーンとは言え、初舞台で見事なダンスを披露した子役の同期3人組とここでお別れになるのは寂しいが、本作の大事な「歌」「踊り」の要素に説得量を与えた3人に拍手を送りたい。

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