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【大人のひとり暮らし】鎌倉の古民家をD I Y で自分仕様に!山下りかさんの自然を慈しむ暮らし

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ゆうゆうtime編集部

【大人のひとり暮らし】鎌倉の古民家をD I Y で自分仕様に!山下りかさんの自然を慈しむ暮らし

庭へ直接出られるドアの横に帽子と上着をスタンバイ。

住まいは暮らしの土台です。戸建てと集合住宅、賃貸、それとも持ち家? ひとつひとつの選択が、新しい暮らしをつくります。今の自分、これからの自分にぴったりくる住まいを見つけた人たちの実例集『大人のひとり暮らし 住まいとお金』から、ライアー奏者で手仕事作家の山下りかさんの暮らしを紹介します。前編では、住まいの様子を見せていただきましょう。

フレームの絵は平澤まりこさんの作。「りかさんらしいからと、ご本人が贈ってくれました」

PROFILE
山下りかさん
●ライアー奏者/手仕事作家
神奈川県鎌倉市在住。58 歳。80年代に雑誌『オリーブ』のスタイリストとして活躍。アメリカでの生活を経て、ライアー(竪琴)の演奏家や幼稚園での手仕事クラスの講師として活動中。
https://rikayamashita.com

DATA
住居形態:持ち家/一軒家
築年数:63年 ※増築部分のぞく(居住2年6カ月)
間取りと広さ:2LDK(66.6㎡)

鎌倉の古い民家でひとり暮らしを始めるまで

ご近所さんが気軽に集っていた故郷・高知の祖父母宅の土間。NYで過ごした天井が身長の3倍ほどもあるロフト。山下さんがコツコツと整えたこの家には、そんな懐かしい記憶につながるディテールが息づいていました。

高校時代に声楽を学び、音大をめざしながらも挫折を経験した山下さん。東京の服飾系の専門学校に進学し、20代前半は雑誌『オリーブ』のスタイリストとして、目まぐるしい日々を送っていました。

「25歳のときに、旅行者ではなく生活者として過ごしてみたいとアメリカへ。8年ほど滞在して、結婚、出産、離婚も経験しました。最初のNYでは、長男誕生の年にマイナス30度の大寒波を体験。暖かい場所が恋しくて、サンフランシスコへ移り住みました。NYは早口で話さないと無視されるようなところでしたが(笑)、西海岸は気候も知り合うお母さんたちもどこかゆったりとしていたのがよかったですね」

サンフランシスコでは、山下さんの暮らしの指針にもなっていくシュタイナー教育に出会います。帰国後は子どもの学校の立地などに合わせて三鷹(東京)、藤野(神奈川)、渋谷の賃貸住宅に暮らし、長女の就職と長男の留学を機にひとり暮らしを始めることに。

「故郷を思わせる海の近くで暮らせたらと漠然と考えていたとき、友人が鎌倉の古い民家を譲り受けることになって、隣にもう1軒あるからどう?と声をかけてくれたんです。それがこの築60年超の家でした」

壁、床、天井を壊して、現在の家をスケルトン状態にしたときの様子。

マンハッタンのトライベッカ地区で借りたNY 時代の住まい。工場を改築したロフトで、天井が高く、室内に存在感のあるアイアンの柱が並んでいたそう。

雨もりがひどく、人が住める状態ではなかったという現在の住まい。屋根と天井は大工さんに直してもらい、ネット通販で買ったシーリングファンを設置。「NY で暮らしたロフトを思い出します」

DIYリフォーム時に取り壊した壁が産業廃棄物扱いになる石膏ボードで、処分が大変だったとか。新たな壁はベニヤ板を使い、白く塗装しました。柱を見せない施工方法にしたのですっきり仕上がり、「写真を撮るときの背景として重宝しています」

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