【ブギウギ】羽鳥(草彅剛)の台詞「ドキドキじゃない。ズキズキなんだよ!」は、名場面となるだろう
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田幸和歌子
その足で紙ナプキンをスズ子に手渡し大興奮の羽鳥。後日、歌詞も完成、
「ドキドキじゃない。ズキズキなんだよ! ズキズキワクワク!」
満面の笑みをうかべる羽鳥の名台詞、名場面となるだろう、「東京ブギウギ」の誕生だ。
曲づくりは一気に進み、レコーディングに突入する。山下(近藤芳正)のアイデアでレコーディングにはブギの本場であるアメリカの軍人たちが招かれ、羽鳥とスズ子が送り出す日本のブギを披露する。ここで初披露された「東京ブギウギ」は、まさかのスズ子の歌声無し! 米兵たちの「ワーオ」というリアクションだけでその曲のすごさを表現してみせるというのは、これまでのステージパフォーマンスが印象的な作品だっただけに驚かされた。
テンポの早い今週は、一気にステージでの披露まで進む。しかし愛子が泣くことでたびたび稽古は中断、困ってしまう一同、気まずいスズ子。そこに、「大の大人が雁首そろえて赤ちゃん一人にみっともない」と、今週もふらりと入ってきたのは、すっかりこの登場も“お約束”のようになってしまったりつ子(菊地凛子)だ。トミといい、りつ子といい、ツンデレで優しさをみせる女性キャラが多い。
そして日帝劇場でのワンマンショーの日を迎える。楽屋にはスズ子、愛子、そしてりつ子の姿が。
「よっしゃ、福来スズ子の出来上がりや!」
久しぶりのステージ衣装とメイクにズキズキワクワクするスズ子、そこに羽鳥が飛び込んでくる。
「福来君、お客さん待ちくたびれてますよ! 僕だって早く指揮棒振りたくてズキズキワクワクしてるんだ!」
放送初回の冒頭で描かれたシーンがここで重ねられてきた。福来スズ子、再起である。
ステージは大成功、歓声に包まれるなか、
<ブギの女王、ここに誕生です!>
ナレーションも力を込めて宣言する。ブギの女王が、ここから日本も再起させていく。