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「御史(オサ)とジョイ」イオン(2PMのテギョン)が料理をしながらイチャつく場面に和む11~12話レビュー【韓国ドラマ】

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marumi

そして、ジョイに決別を告げた母ドクボンの苛烈な“良心”も明らかになる。還郷女のドクボンは、虐げられて生きる女子どもたちの面倒を見ながら必死に生きて来た。だが、どんなにあがいても「朝鮮の民として認められない」と悟ったいま、みなを引き連れて海外に渡る決意を固めたのだ。

弱者が自由に自分らしく生きられる地を求めて、朝鮮も、娘も捨てる覚悟こそ、ドクボンが従うべき“良心”なのだろう。つくづく志の高い女性だ。そして、カッコいい。

いよいよ王の前で開かれる裁きの場。そこに罪人として座るはずのパク・スンは、王の弱みにつけ込み、恩赦を得て委官(裁判官)として現れた。そして、庶子とは言え、我が子に変わりないテソに向かい、斬首を言い渡した。だが、テソは何者かに救出され、刑場から逃げ延びる。

重苦しい場面が続くからこそ、イオンとジョイが料理をしながらイチャつく場面が際立ち、一気に和む。イオンが暗行御史として忠清道に赴く動機となった名物・ボリの店のチャグリ。その特製ダレは、実はジョイが母ドクボンから伝授されたものだったのだ。

チャグリは豚肉、じゃがいもや玉ねぎ、しいたけなど身近にある材料を使ってグツグツ煮込む家庭料理。コチュジャン、粉唐辛子(韓国産)、にんにくのすり下ろし、みそといった調味料を混ぜ合わせて作るタレで、家庭独自の味が決まるらしい。ピリ辛の汁ごと白いごはんにかけて食べるのが定番、だそう。

せっせと調理の手を動かすジョイに「おまえが毎日、家に来て作ってくれたら、私はうれしい」と、まるでプロポーズをするイオン。お坊ちゃまならではの天然っぷりが炸裂して、ジョイばかりか、観ているこちらも笑みがこみ上げてきて、癒される。

今後の展開のカギになりそうなシーンがあった。1つは、ドクボンに活動支援金を渡しに来た使者が、失踪した治腫医の情報をイオンに伝えた密使と同一人物だったこと。もう1つは、お尋ね者テソの貼り紙をはがした謎の女性が、漢陽に潜入したドクボンにジョイの家を案内した人物だったこと。

ストーリーを動かす影の主役は間違いなく、テソとドクボンの2人だ。

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