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桜をスマホで撮る9つのワザ。構図・背景・ありがちな失敗とは?プロが伝授

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橋本哲

桜の美しさに感動してスマホを向けるけど、撮った写真を見ると、「もっときれいだったのに」と残念に思うことはありませんか。実は、桜を撮るって、意外と難しいのです。きれいな桜を思い通りにスマホで撮るテクニックを、プロの写真家に教えてもらいました。スマホは機種によって機能がさまざまですが、基本的にどのタイプでも撮れるわかりやすい方法を紹介します。今年の桜を撮る参考にしてください。

桜を撮る。これ、意外と難しいんです。
なぜなら、私たちの心の中の桜はとても美しいからです。桜はいろいろな思い出と重なって、そのはかなさゆえに実際より美しく印象に残っている。

一方、カメラはひたすら現実を写すのです。美しい印象と現実とのギャップ……、だから桜を撮るのは難しい。

とはいえ、あきらめることはありません。いつでもさっと取り出せて、気軽にどんどん写真を撮ることができるスマホの特性をいかしましょう。たくさん桜の写真を撮ってレベルアップしていきましょう。ここでは基本的にどのスマホでも撮れるわかりやすいコツをご紹介していきます。

桜を撮るにあたっては、大きく2つに分けて考える必要があります。
1つは、桜の花自体のアップを撮る。もう1つは、桜の咲いた風景を撮る。

まずは、近所の公園や道沿いの桜を、きれいにアップで撮る方法を紹介しましょう。

① なんとなくスマホを向けるのではなく、きれいな花を選ぶ

1本の桜の木の中にも、きれいな花と、そうでないところがあります。漠然とスマホを向けて撮っても、きれいな写真が撮れるとはかぎりません。「この花を撮りたい」という、きれいな花を見つけましょう。

【ありがちな例】

同じ木でも、くしゃくしゃと縮れた花もあります。

【きれいな花を選ぶ】

ふんわり咲いている桜を見つけました!

桜の花は基本的に上のほうで咲いています。上のほうにほわっとしたきれいな花を見つけたとしても、「距離が遠くてアップにできないよ」というケースも多いものです。

だから、枝が下のほうに出ている桜を見つけたら、「ラッキー!」と思ってください。桜の枝や花に近づけるチャンスです。きれいな花を見つけてアップで撮りましょう。

【枝が下の方に出ている桜】

枝が低い位置まできている桜です。こんなふうに花びらに近づくことが可能な花を探してみましょう。

また、斜面に咲く桜を上からねらうのもいいでしょう。
斜面にある桜はアップにしやすいからです。東京の千鳥ヶ淵は、斜面の桜を上から見ることができて、案外近寄って撮ることができるおすすめポイントです。

② メインの花を画面のどこに置く? 構図を考える

アップにできるきれいな花を見つけたら、さあ、次は構図を考えます。
同じ桜の花を、画面の上・中・下と3パターンに配置して撮ってみました。

【メインの花が上】

メインの花を画面の上にもってきました。ちょっと変わったユニークな写真になります。

【メインの花が中央】

メインの花を画面のほぼ中央に配置。単純だけど悪くない、安定感のある写真になりました。

【メインの花が下】

メインの花をちょっと下にずらして、上に違う桜の枝を入れて撮りました。ちょっといいかも。

どれが正解というのはありません。ただ、なんとなくスマホを向けるのではなく、メインの花を画面のどこに置こうか考えながら撮ってみると、撮りたい写真に近づきます。

③ 背景に余計なモノがないか、要チェック

写真を撮っていて案外気づかないのが、背景かもしれません。あとから写真を見たら余計なものが写っていてがっかり……というのもありがち。これでは加工もしにくいですね。電柱や電線、ゴミ箱は写らないようにチェックしましょう。

同じ桜の花を撮る場合でも、アングルを少し変えれば背景が変わります。

【ありがちな例】

あ、電線がうつっていました。桜はきれいなのに、残念な写真に。

【青空を背景に】

背景を空にして撮ってみました。

スマホで桜を撮る場合は、晴れた日がおすすめです。桜の色がちゃんと出るからです。

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