ふわっと優しい香りにハマる大人が急増中。手軽に始められる「お香」のある暮らし
なくても生きていけるけれど、あると心が豊かになって幸せになれるものってありますね。香りもそのひとつ。「あぁ、これこれ!」…好きな香りに出会えたときの喜びは言葉にできません。一度知ったら、香りなし生活にはもう戻れないかも。京都のお香メーカー「香彩堂」に、香りのある暮らしの魅力を伺いました。
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探していた香りにきっと出会える!編集部おすすめのお香4選
目次
香りは心にも作用するもの。「私」に響く「香彩堂」のお香
香彩堂は「香りで彩る」会社。慌ただしく現代社会を生きる人々日々の生活に「香りを通じて彩りを与えたい」というコンセプトで商品開発を行っている京都のお香メーカーです。
仏壇用のお線香だけでなく、部屋で焚いて楽しむ部屋香もバリエーション豊富です。
「『探し求めていた香りにやっと出会えました』という感謝の声もよくいただきます」。
花や樹木をイメージさせる優しく上品な香りづくりを得意としていて、パッケージデザインも明るく華やか。
「上質な香料を厳選しているので、価格に占める原価の割合は他社に比べて高いと思います。質の高い香りを、手に取りやすいお値段で提供したいと努めています」。
調香師は副社長である女性。ベースの白檀の香りに天然香料を調合する贅沢な作りが特徴で、そのピュアで柔らかな香りが多くの女性ファンを魅了しています。
「『木蓮』はリピート率の高い人気の香りですが、『もっと長く楽しみたい』というご要望が多く、スティックタイプに加えて、渦巻き型を新しく発売しました」。
ある香りから懐かしい記憶がよみがえるということも少なくありません。今回、ご紹介している「以花(いか)伝心」の中の「金木犀」の香りで「子どもの頃の通学路を思い出した」というエピソードもお客様から届いているそうです。
香りは嗅覚だけでなく心にも作用するもの。気分転換にも有効です。高ぶる気持ちを鎮めたり、落ち込んだ気持ちを引き上げたり…。
心の声を聞きながら好みの香りを見つけられたら、きっといいことが起こりそうです。
12種類の花の香りに心癒される「以花伝心」
「花で心を伝えたい」という想いで作られた「以花伝心」。春から冬にかけての四季折々の12種類の花の香りが各6本セットされています。
香りはどれもソフトな癒し系。毎回、違う香りに出会えるわくわく感を味わえます。
「日本のお客様に一番人気は『金木犀』の香り、中国からの観光客には『夜来香』が人気です」。
折り鶴のかわいいお香立てと一緒に、リビングや玄関、ベッドルームなどでどうぞ。
好きな香りに包まれる幸せを長く堪能できる渦巻き型「木蓮」
「木蓮」は、ソフトな甘さの天然白檀がベース。樹木のさわやかさと高貴な花の香りが融合した神秘的な香りです。
多くのファンからの「もっとたっぷりこの香りを楽しみたい」という声から誕生したという渦巻き型。燃焼時間は約2時間ですが、たいた後の残り香もあるので、好きな香りにずっと包まれている気分です。
有田焼の青磁の香炉には不燃マットがセットされているので、日常的に手軽にお香を取り入れられます。
心が浄化されるような「ENGIMONO」お香8種
日本に昔から伝わる「縁起が良い」「ありがたい」モチーフがテーマのシリーズ。
「言葉先行で、あとからイメージに合わせて香りを作りました」。
すっきり、涼やか、さわやか系の心が浄化されるような8種類の香りが各10本入っています。発売から約20年、根強い人気の商品です。自分のための香り探しをしている人のほか、ギフトとしての需要も多いとか。
「ここで好みの香りを見つけて、その後、単品でリピート購入する方も多いですよ」。
1本の燃焼時間が25~30分のロングタイプ。
お線香を前に、手を合わせる。祈りの気持ちは香りと共に
故人を偲び、手を合わせて祈る行為にかかせないのがお線香。
「介護施設等に入居され、火気厳禁の環境でもお線香をあげたいという方の声から誕生した」という火のいらないお線香「余情残心」。リードスティックをディフューザー溶液に浸し、香立てに立てて使用します。
「『余情残心』とは、主に茶道用語で、茶事後も相手を思い続ける心を意味します。どのような場でも、祈りの心を大切にしたいという想いから生まれました」。
撮影/佐山裕子(主婦の友社)
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