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「御史(オサ)とジョイ」勧善懲悪ストーリーで幕引きかと思いきや……!15~16話レビュー【韓国ドラマ】

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marumi

ジョイは仕立て屋、ビリョンは占い店、グァンスンは薬剤店——。それぞれの得意を生かした商売を始める3人。ずっと夢見てきた自由と自立、そして幸せを手にするチャンスが訪れた。

イオンも従者のユクチル(ミン・ジヌン)、クパル(パク・ガンソプ)とともに、両班の身分を隠して、得意料理のギョーザ店を始める。すると、これが大評判を呼び、誰よりも怖い“おばあさま”という招かざる客まで呼び込んでしまうのが笑える。

だが、御史として危険な目にあってきた孫イオンの身を案じ、結婚と曾孫の誕生を心待ちにする祖母は、身分違いで離婚女子のジョイとの結婚を心の底では認めていた。2人が幸せに暮らす姿は、両班家の格式を重んじて生きてきた祖母に、結婚には身分よりも愛が大事、と気づかせたのだ。最後に愛は勝つ、だ。

一方、使用人のユクチルと平民のグァンスンが身分違いの結婚を決心したことで、イオンも粋な計らいをする。ユクチルとクパルを免賤し、平民の身分に引き上げたのだ。長年、命の危険を省みずに仕えた2人にイオンからのプレゼント。身分差を越え、自分のやりたいことを思うがままにやり、6人で大家族のように暮らす結末に心癒される。

「毎日一緒に食事ができて幸せだ。私とともに人生を歩んではくれぬか?」とようやくプロポーズするイオン。ジョイの返事は「喜んで」というひと言と、25㎝の身長差をものともしない積極的なキスだった。何事も前向きに取り組むジョイらしい。

朝鮮時代劇ではあまり見かけない「私は私の人生を生きる」と奮闘する女性・ジョイを生き生きと演じきったキム・ヘウン。スタート時にくっきり見えたチャーミングなえくぼが、しだいに頬がほっそりして薄れていったのも、半年間の撮影を全力で乗り切ったあかし。喜怒哀楽を体いっぱい使って表現する姿には、元気、やる気、勇気を分けてもらえた人も多かったはずだ。

最後に、コメディ時代劇らしさが垣間見えた1シーンをご紹介。宮仕えを辞めたイオンが家に帰ると、ユクチルが床掃除をしながら「10点満点の10点♪」と口ずさんでいる。もしやテギョンがメンバーの“野獣アイドル”2PMが男臭さ爆発で歌う「10点満点の10点」? これからの自由気ままな生活を思い浮かべ、おどけたダンスを踊るK-POPスター・テギョンを、クパルがオペラグラスで観賞する、という芸コマな遊び心が全開です。お見逃しなく。

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