亡き妻の名を冠した ドイツの【シャルロッテンブルク宮殿】 とびきりの才媛シャルロッテが夫に影響を与えたのは
公開日
更新日
鷹橋 忍
宮殿に亡き妻の名を冠する
仲睦まじく暮らしていたフリードリヒ1世とゾフィー・シャルロッテですが、その幸せは長くは続きませんでした。
1705年、ゾフィー・シャルロッテが37歳という若さで、死去してしまったのです。
フリードリヒ1世は愛する妻の死を悼んで、リーツェンブルク宮殿の名を、妻の名を取り、「シャルロッテンブルク宮殿」と改めました。
ベルリンにただ一つ残された、プロイセン時代の宮殿
シャルロッテンブルク宮殿は、ゾフィー・シャルロッテの死後も、増改築が繰り返され、1790年に、現在に見られるような姿になったといいます。
ベルリンは第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、シャルロッテンブルク宮殿は生き延びました。
現在、「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」の一つとして、世界遺産に認定されています。
ベルリンに残されたプロイセン時代の宮殿は、シャルロッテンブルク宮殿ただ一つです。
亡き妻の名を冠したシャルロッテンブルク宮殿は、フリードリヒ1世の永遠の愛の証のように、美しい姿で現在も、ベルリンに佇んでいるのです。
★あわせて読みたい★
誕生日プレゼントにお城をもらったら?【マリエンブルク城】を贈ったゲオルク5世とマリー王妃の物語 一度は行ってみたいお城【シェーンブルン宮殿】女帝マリア・テレジアが初恋の夫と過ごす。当時は珍しい恋愛結婚だった鷹橋忍の「ラブロマンスのあるお城」
この記事の執筆者
関連記事