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答えは「花の雨」

花の雨は春の季語で、桜の花に降りかかる雨のこと。
また、桜の咲く頃の雨のこともいいます。

花の雨のほかにあげたものはすべて夏の季語です。

「青時雨（あおしぐれ）」は、木々の青葉にたまった雨が、ぱらぱらと降りかかること。
美しいですね。

「虎が雨（とらがあめ）」は、虎のように猛々しい雨かと思うかもしれませんが、そうではなく、歴史に由来しています。
曽我兄弟が討たれた陰暦5月28日に降る雨のこと。
兄十郎の愛人虎御前の涙の雨だという伝説にもとづきます。

「走梅雨（はしりづゆ）」は、梅雨入り前に降りつづく梅雨のような雨のこと。
梅雨があがる時期は送り梅雨。
一度明けてまた降るのが戻り梅雨、といいます。

雨が降る日も、ひとつとして同じ雨はない——天文の季語は繊細でこまやかですね。

季語の解説は、『新版いちばんわかりやすい俳句歳時記 春夏』辻桃子・安部元気著（主婦の友社）を引用しています。

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