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伝説の韓ドラ「コーヒープリンス1号店」のロケ地は今どうなっている? ソウルの街並みが見下ろせる絶景カフェ

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鈴木ちひろ

2007年の放送後、日本でも大ヒットを巻き起こしたコン・ユ主演のドラマ「コーヒープリンス1号店」。ドラマで使われたカフェ「サンモトゥンイ」はロケ地としてかなり有名で、当時訪れた方も多いのでは? 最近はどんなふうになっているのか気になり、梅雨の狭間に訪れてみました。

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ドラマの記憶がよみがえる! サンモトゥンイはあの時のまま

第一次韓流ブームの真っただ中に放送され、コン・ユの出世作としても知られる「コーヒープリンス1号店」。御曹司のハンギョル(コン・ユ)と男装をしているヒロイン、コ・ウンチャン(ユン・ウネ)のやり取りが軽快で「これぞ韓国のラブコメ!」という作品でした。

私自身もどっぷりハマり、母と叔母の3人でロケ地のサンモトゥンイを訪れたのがかれこれ15年以上前。当時は日本のブログなどでも頻繁に紹介されていましたが、最近はSNSで見ることもなく、今の様子を見てみようと片道1時間40分かけて行ってきました(ほぼソウル横断)。

コン・ユのお兄さん、チェ・ハンソン(イ・ソンギュン)の家という設定で使われていたサンモトゥンイ。このドラマを通して、はじめてイ・ソンギュンを知った人も多いと思います。あの低い落ち着いた声のやさしいお兄さんにもう会えないなんて……。

懐かしの黒電話の真ん中にはお兄さんの写真が。

カフェのいたるところにドラマの名残が。すっかり忘れていましたが、ここに来るとコピプリ(コーヒープリンス1号店の略称)の思い出がいっきに蘇ります。

コン・ユも若かったですし、みんな若かった。そして時が過ぎるのはあっという間なんだと感じるほど、昔から変わらぬ雰囲気のサンモトゥンイ。

最寄りの駅は3号線の景福宮駅。そこからタクシーで15分ほどと決してアクセスはよくありませんが、私が訪れた平日の午後は多くのお客さんでにぎわっていました。眺めがいいからでしょうか。若いカップルから年配の方まで、食後のおしゃべりを楽しみにきている人の横で作曲の作業をしている人もいて、ここはまさにドラマさながらのカフェ。

思うに、ここまでドラマの恩恵を受けて「〇〇のドラマに出ました!」とアピールするロケ地が最近はないのでは? ロケ地は純粋に楽しいですし、今回のように10年以上の時を経て訪れると、放送当時ドラマの話を共有した友人や会社の同僚、家族のことを思い出します。

遠くには汝矣島の63ビルも望めるビュースポット。タクシーで15分走るだけで経済の中心である景福宮からこんな緑豊かな山の中に来られるんですから、つくづくソウルは観光に適した街です。

テラス席にはウンチャンとお兄さんが乗っていた馬の石像も。

カフェの東側に広がる北岳山の山肌には城壁が。北岳山は市内から近いので手軽な登山コースとして人気です。

明洞や聖水などはオープンラッシュで次々と新しいお店ができますが、ここだけは時が止まったよう。知らない街やお店の開拓も楽しいですが、こうして昔訪れた場所を十数年後、再び訪ねてみるのも感慨深いですね。サンモトゥンイの地下1階も当時と同じ雰囲気。カフェの主人の趣味でこうなったのかと思えるほど、おもちゃ箱のようなごちゃっとした空間のままでした。

ウンチャンが叩いていたドラムがあったり、レトロなテレビではドラマの映像が流れている地下のスペース。

各国の言葉で準備されたお店の名刺。顔の切り抜きが貼ってあり、ファンサービスはばっちりです。

(DATA)
サンモトゥンイ 산모퉁이

ソウル特別市鐘路区白石洞ギル153
02-391-4737
営業時間:11:00~19:50(LO19:20)
定休日:秋夕、旧正月

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