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いざという時どうする? 地震が発生したときに身を守る5つの方法【防災のプロがアドバイス】

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ゆうゆう編集部

令和6年能登半島地震のような大きな地震が、いつ日本を揺るがすかわかりません。さらに地球環境の変化から、河川の氾濫や土砂崩れなどの風水害が毎年のように起きています。災害から命を守り、自分らしく暮らすために何をすべきか、防災のプロ・辻直美さんに伺いました。

▼▼こちらもどうぞ。 【防災のプロがアドバイス】台風や豪雨が迫ったときにとるべき行動を「避難行動判定フロー」でチェック!

お話を伺ったのは
辻 直美さん  国際災害レスキューナース

つじ・なおみ●国境なき医師団の活動で上海に赴任し医療支援を行う。帰国後、阪神・淡路大震災を経験して災害医療に目覚め、JMTDR(国際緊急援助隊医療チーム)にて救命救急災害レスキューナースとして活動。
現在はフリーランスのナースとして講演や防災教育をメインに、要請があれば被災地での活動も行う。

『地震・台風時に動けるガイド 大事な人を護る災害対策』
辻 直美 監修(Gakken)/1540円

数多くの災害現場を見てきた防災のプロが提案。

予測できない地震、そのとき身を守るには?

最近は地震がくる直前に緊急地震速報が鳴るケースが増えた。

「直下型地震は揺れてから速報が鳴りますが、海溝型地震は鳴ってから揺れまで数秒あるので安全な場所に移動を。津波のおそれがある際は、揺れがおさまってから急いで高台に避難します。自宅にとどまる場合は、まず保険請求のために写真を撮り、最低限の片づけを。本格的な片づけは3日くらい様子を見てからに」

グラッときたら「ダンゴ虫のポーズ」

「グラリときたら、自分の体を守ることを最優先にしましょう」と辻さん。テーブルや机があれば下にもぐり、その脚をつかみながら揺れをやり過ごす。

もぐる場所がない場合は、両手で延髄を守る「ダンゴ虫のポーズ」を。守りたい人がそばにいるなら、相手の上に覆いかぶさって。クッションなどがあれば首から頭を覆う。

エレベーターに乗っていたら

最新のエレベーターは、揺れを感知した時点で最寄りの階に自動的に止まり、ドアが開くようになっている。とはいえ、自分が乗っているエレベーターが最新型かはわからないので、全部の階のボタンを押して、止まった階ですぐに降りること。ドアが開かない場合は非常ボタンを押して救助を待とう。

車を運転中なら

運転中に地震が起きても、急ブレーキ、急ハンドルは追突などの原因になるので厳禁。ハザードランプをつけながら減速し、道路の左側に停車させよう。

やむをえず車を置いて避難する場合は、キーは差したままにして、ドアはロックしないのが原則。避難する人のじゃまにならない場所に止めておきたい。

ガスを使って料理中なら

「おそらく家の中で一番危険な場所はキッチンです。鍋や食器などが飛んでくるかもしれないので、キッチンを出て安全な場所に移動することが最優先です」と辻さん。

現在のガスメーターは、震度5以上の揺れがくると自動でガスの供給が止まるので、他の場所にいても、火を止めに戻る必要はない。

入浴中なら

揺れたら洗面器をかぶって、急いで浴室から出て廊下に避難しよう。

「昔は『風呂やトイレは柱があるから安心』といわれていましたが、今はどちらもユニット式が多い。ドアがゆがんで開かなくなることもあるので急いで出て。脱衣所にバスローブを置いておくと、すぐに着ることができるので安心です」

コラム① 津波がくる地震かどうかは揺れ方で予測できる

津波はこない【直下型】
●緊急地震速報が鳴る前に揺れる
●ズドンと突き上げ、横に揺れる
●短く、1分程度でおさまる

津波がくる【海溝型】
●緊急地震速報が鳴ったあとに揺れる
●始まりはゆるやかで、だんだん強くなる
●長く、2〜3分揺れ続ける

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