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【2024最新】韓国・ソウルで現地ライターが見つけた穴場朝食&カフェスポットとは?|アワビ粥と話題のソスンラギル

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鈴木ちひろ

メニューはアワビ粥のみ! 今回は、そんな潔い専門店がある鍾路の路地裏へ行ってきました。少し歩けば世界遺産の昌徳宮があり、おしゃれなカフェやレストランが軒を連ねるソスンラギルもすぐそこ。風情あふれるソウルの路地裏探検をしてみましょう。

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ソウル旅行の朝ごはんは滋味深いアワビ粥に決まり!

日本の淡泊なお粥とは違って、もち米を炒めて味もしっかりつける韓国のお粥。なかでもアワビの肝まで使うアワビ粥は栄養たっぷりで、韓国人には馴染みの深い料理です。そんなアワビ粥にこだわって「メニューはアワビ粥だけ」という、こだわりの食堂があると知り、訪れてみました。

最寄りは安国駅ですが、鍾路3街駅からも徒歩圏内。看板にある「粥」の漢字が目印です。

小さな町工場や資材屋、ホテルなどが多い鍾路の路地裏にある「チュギチャルマジャ」。店名を訳すと「お粥がよく合う」という意味で、体が弱ったときや元気をつけたいときにお粥を食べる習慣がある韓国は、やはり日本の食習慣と少し似ています。オープンは朝8時半で、ラストオーダーは14時45分。夜は営業していないので、ご注意を。

オーダーしたのは一番リーズナブルなアワビの肝の粥(1万5000W)。ほかにアワビを2個使う特級(2万2000W)、大きな皇帝アワビの粥(3万4000W)などがあります。

アワビ粥は臭みがなく、やさしい味わい。韓国でお粥というとチェーン店の「本粥(ポンチュッ)」が有名ですが、やはり専門店のアワビ粥は違いますね。お粥の上にはアワビが贅沢にのっていて、箸が進みます。

ちなみに、日本でアワビというと高級なイメージがありますが、韓国はアワビの養殖が盛んなため値段は割とリーズナブル。日本のスーパーに行くとマグロがあるように、韓国のマートに行くとアワビが必ず売られています。

店内はコンパクトで、おひとり様でも入りやすい雰囲気。私が訪れたときは日本からのお客様が2組いました。

(DATA)
チュギチャルマジャ 죽이잘맞아
ソウル特別市鐘路区三一大路32ギル34
02-741-2005
営業時間:8:30~15:00(ラストオーダー14:45)
定休日:秋夕、旧正月

昌徳宮から宗廟の西側に延びる話題の通り・ソスンラギルへ

世界文化遺産に登録されている歴史的建造物、昌徳宮。1405年に創建され、270年ほど正宮として使われていました。景福宮と比べると観光客が少なく、手入れの行き届いた庭園は見もの。昌徳宮の周辺も落ち着いた雰囲気で、平日の昼間はソウルのど真ん中にあるとは思えないほど人も車も少なめです。

訪れたのは8月の終わりごろ。今年の夏はソウルも記録的な暑さで、日傘をさす人が随分増えました。

昌徳宮を後ろに、今度は宗廟方面へ歩いてみます。すると、2軒並んで異彩を放つ建物が。

写真手前の韓屋は「韓国セットン博物館」。色とりどりの韓国の伝統衣装や婚礼道具などを展示しています。見てみたかったのですが、現在は電話での事前予約が必要なのだそう。残念ながら今回はパスすることに。

セットン博物館のすぐ横に並ぶのが「大覚寺」。日本の神社仏閣とはまったく異なる、色彩豊かな塗装が施されています。

ガイドブックには載らないような路地裏を歩くと、こうした発見があるから楽しいものです。そして次は、1年ほど前から話題になっている宗廟の東側にある通り・ソスンラギルに出ました。宗廟の城壁が続き、緑も生い茂るこの通り。個人経営のカフェやレストラン、工房などが軒を連ね、週末は多くの人でにぎわいます。けれど、平日のお昼時はガランとした様子。レストランも夜オープンするお店が多いようで、道を行く人もまばらです。

6月にオープンしたソスンラギル沿いにある韓屋を改装したカフェ「COFFEEBAY ソスンラギル店」。コーヒーやエイドといったドリンクのほか、ビールやワインもあります。

こちらは2018年から続くイタリアンカフェ&レストラン「SALON SUULA」。ボリューミーなピザやパスタが名物です。

ソスンラギルの1本奥に入ると、平屋が続く路地に出ます。暑くても窓を開けて工場で働く人がいたり、日陰で猫がうたた寝をしていたり。日本の昭和のような風景が、ソウルの路地裏にはまだ残っています。

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