私らしく生きる 50代からの大人世代へ

人気記事ランキング 連載・特集

“収入6割”を選んだブイロガー。郊外でスタートさせた穏やかで明るい暮らしを拝見

公開日

更新日

ゆうゆうtime編集部

どう生きるのかを考えることが、自分の暮らしを形づくります。あなたは何を大事に生きていますか。ちゃんと自分と向き合っていますか。新刊『自分サイズのすっきり大人暮らし』(主婦の友社)から、会社員でブイロガーのナツさんをご紹介します。3回に分けてお届けする、第2回は、自分サイズの暮らしを模索中のナツさん。

▶️▶️前回はこちら
正社員から派遣契約へ。50代半ばで転職したブイロガーの決断とは?思わぬ資格が役に立った経験も

プロフィール
ナツさん

短大卒業後、証券会社に就職。その後転職し、広告会社ではウェブ制作業務、EC ワイン会社ではコンテンツ制作業務など、さまざまな職を経験。現在は会社員として事務職に携わりながら「bonbons」としてブイログを発信。
“日々をおもしろがれる大人になる” をモットーに、いろいろな試みを日常レベルで実験中。
https://www.youtube.com/@bonbonslife

(前回の続きから)
何よりも自分の感受性を守りたい。そう考えたナツさんは、正社員から派遣契約に切り替え、心が平穏でいられるよう、売り上げノルマのない事務職を選んだ。一方、収入は今までの6割に。それゆえ必然的に生活の見直しを迫られた。まず行ったのは、固定費の削減。都心から郊外の古いマンションに引っ越して、月々にかかる家賃を大幅にカット。さらに食事もほぼ自炊にし、平日の昼ごはんはお弁当に切り替えた。すると、コンビニに立ち寄ることもなくなった。

「今までは、なんとなくあれこれ買ってしまっていたけれど、決して欲しいものではなかったんだなって」

すべての責任を手放さなければ平穏は訪れないわけではない!

それは食べものに限らず、ものや情報にも言えること。都会の便利さと引き換えに手に入れた、明るい日差しが降り注ぐのびのびとした空間で、現在、ナツさんは自分サイズの暮らし方を模索中だ。

使わないものは処分したり、苦手な色を排除したり。心がざわついてしまう情報を受け取ってしまわないように、いつもの食卓にテレビを置くのもやめた。

「いきなりは大変なので、〝これはいらないかな?〟と自分に確認しながら、少しずつ変えていければと思っています。だって、まだまだ過程なので。そのときどきで考えも変わるし、時代も変わっていくし」

なんの失敗なく、コスパよく人生を歩めるといいのかもしれない。

「ただ、人生って〝心が動くこと〟がすてきなのかなって。それは楽しさや喜びだけでなく、辛さや悲しみも。両方あって人生だから。人はきっと、影がないと光を感じられない。そして、その光と影は、人生に同じくらい訪れるものなのだと感じています。曇天がずっと続くわけではないんですよね」

いろいろな体験の結果が「今」であり、そしてその今がつくりだす光景は、去りぎわまで変わっていく。それはまるで雲のように、空のように。

じゃがいもの甘辛煮など、素材を生かしたシンプルな味つけが好み。

平日のお弁当はつくりおきを活用。「胃がもたれず、体調もよくなりました」

この記事の執筆者

PICK UP 編集部ピックアップ