【ガーデニング】育てて楽しいハーブ【ポットマリーゴールド】の栽培方法と活用アイデア3選
「ハーブは暮らしに役立ててこそ、楽しい!」と話すのは、長年にわたってハーブを育て、その利用法を研究してきた桐原春子さん。本連載では、毎回1種類のハーブを取り上げ、栽培方法や活用方法、歴史などを教えていただきます。今回は【ポットマリーゴールド】です。
▼本連載の他、桐原春子さんの記事はこちら▼桐原春子さんの育てて楽しむハーブ生活
古くから薬草として貴ばれてきた【ポットマリーゴールド】
キンセンカの名で花壇や仏花に利用されてきたポットマリーゴールド。ハーブの仲間と聞くと意外に思う人もいるかもしれませんが、欧米では薬草として古くから貴ばれてきました。 一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。
別名/キンセンカ(和名)、カレンデュラ
科名/キク科
性質/一年草
草丈/15~50㎝
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詳細はコチラ薬用、観賞用として人気のハーブ
ポットマリーゴールドは地中海沿岸が原産ですが、寒さにも強く、現在では観賞用として世界各地で栽培されています。
ハーブとしての歴史は古く、ヨーロッパでは安全性の高いすぐれたハーブとして定着していると桐原春子さんは教えてくれます。
「16世紀末のイギリスの書物には、花の蒸留水を目薬に、葉は歯痛や胃腸病に、花は心臓を強め解毒剤になるなどと記されています。現在でも興奮剤、鎮痙剤、抗炎症薬など、さまざまな薬用として利用されているそうです」
古代インドでは守護のパワーがあるとされ、寺院や神殿に飾られていました。また、「不変の愛の象徴」とされ、フランス王妃の中にはこの花を自分の紋章にした人もいたとされています。
「このように、ポットマリーゴールドにはいろいろなエピソードが伝えられていて、改めて魅力を確かめたくなるハーブの一つです」
花びらを生、または乾燥させて利用
桐原さんはフレッシュな花びらをサラダに散らしたり、ドライの花びらをティーに利用することもあります。 冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。
「生食のときは量は控えめに。食べたりハーブとして利用する際は、専門店で無農薬の苗を購入すると安心です」
また、ポットマリーゴールドは太陽に向かって咲き、育てていると明るい気分になると言います。
「酸性土を嫌うので、苗を植える際は土に腐葉土をすき込み、石灰を混ぜます。秋にタネをまくと冬越し
フレンチマリーゴールドとお間違いなく!
オレンジ色のポットマリーゴールドをパステルカラーの鉢に植えたら、胸キュンの愛らしさ。日本でマリーゴールドというと、センジュギク属のフレンチマリーゴールドを指しますが、ハーブの世界ではこのキンセンカのことで、学名にあるカレンデュラ(Calendula)の名で呼ばれることも。 八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。
黄色やアプリコット色、八重咲き
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