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【ガーデニング】初めてでも育てられる「洋ラン」の世界【5選】

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光武俊子

洋ランは栽培が難しくて上級者向きと思っていませんか? じつは温室がなくても、冬の室内ならとても気軽に栽培できます。冬も華やかに咲き甘い香りを漂わせる、丈夫で育てやすい冬咲きの洋ランを楽しんでみましょう。

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暖房のない縁側で育てられる洋ランも

洋ランは温室で栽培するものだと思われがちですが、最低気温が0℃以上あれば戸外で育つものもあります。実際に、1月末に訪れた東京の花市場では正門脇にシンビジウムがコンテナで咲いていました。シンビジウムは3℃以上、デンドロビウムは0℃以上あれば冬越し

冬越しとは、寒さに弱い植物を冬の寒さや霜から守って生き延びさせるための管理方法です。屋外に置いている鉢植えを室内に取り込んだり、花壇の土の表面にワラや落ち葉などを敷き詰めたりします。

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できるそうです。

なので、夜間は暖房を切るリビングや日中も暖房を入れない廊下や縁側でも、洋ランは咲かせられます。ちなみに洋ランというのは欧米で品種

品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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改良されたランで、日本や中国原産のランは東洋ランといいます。東洋ランはもちろん戸外で越冬して、より育てやすいものです。

今回ご紹介する5種類の洋ランのなかで、もっとも高温を必要とするのはファレノプシス(コチョウラン)で最低温度が15℃以上、生育適温が25℃です。が、
カトレア:12℃以上(適温25℃)、
パフィオペディルム:7℃以上(適温25℃)、
シンビジウム:3℃以上(適温15~20℃)、
デンドロビウム:0℃以上(15~20℃)
となれば、「わが家でも育てられそう!」と思うでしょう。
ただし、暖房で暖かすぎるのは要注意です。

【ガーデニング】初めてでも育てられる「洋ラン」の世界【5選】(画像2)

球根植物と同じ温度でも育つファレノプシス

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洋ランは意外に暗さに強く、過湿が苦手

洋ランの原種

原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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は熱帯や亜熱帯の森林で、地面ではなく樹木に着生しているものが主流です。木漏れ日程度の明るさで、雨はよく降ってもすぐに乾くような場所。こうした環境を好むと覚えておきましょう。

【ガーデニング】初めてでも育てられる「洋ラン」の世界【5選】(画像3)

木に着生しているパフィオペディルム

なかでも、明るい環境を好むのがデンドロビウムやカトレアやファレノプシス。これらは窓辺の明るい場所で育てます。シンビジウムやパフィオペディルムは少し窓から離れたテーブル上などでもOK。花後、夏に戸外へ出すときは、50%ほどの遮光が必要です。

熱帯雨林でも樹上で育つランは、じめじめした過湿は苦手です。たっぷり水やりしたら鉢内が乾くまで水やりしません。鉢ごと持ち上げて軽くなったことを確認したり、鉢の表面が乾いてからさらに1日経って与えることで、根腐れ

根腐れとは、土の水はけが悪いことによって、植物の根が腐ってしまう状態をいいます。肥料の与えすぎでも根腐れが起こることがあります。根腐れをほうっておくと、葉がしおれたり枯れたりします。

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を防ぎましょう。とくに冬は水の量も控えめにします。

【ガーデニング】初めてでも育てられる「洋ラン」の世界【5選】(画像4)

洋ランの鉢植えに使われる水ごけが中まで乾いてから水やりを

シンビジウム、パフィオペディルム、デンドロビウムは冬に肥料を与えません。あまり手間をかけなくても、適度な温度と明るさ、過湿に気をつければ、洋ランはご機嫌に咲いてくれます。価格は少しお高めですが、長いものは2~3カ月ほども咲き続け、翌年以降も咲かせるようにトライしてみませんか。

【ガーデニング】初めてでも育てられる「洋ラン」の世界【5選】(画像5)

窓辺で次々に開花するファレノプシス

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