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【ガーデニング】放っておいても来年も楽しめる!こぼれダネで咲く草花[8選]

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光武俊子

バラエティーに富む色形が華やか【セイヨウオダマキ】

開花期:5~6月
草丈:30~50㎝

欧米原産のアキレギア・ブルガリスなどの交配種。東アジア原産のミヤマオダマキより大型で、花色花形ともにバラエティーに富む園芸品種があって華やかです。冬は地上部がほぼ枯れる落葉性で短命な多年草なので、こぼれダネで株が更新できるとラッキー。半日陰でもよく育ちます。

ふんわり群れ咲く人気のハーブ【カモミール】

開花期:3~6月
草丈:30~60㎝

白い花にリンゴのような香りのあるジャーマンカモミールや、葉にも香りがあるローマンカモミールなど、いくつかの仲間があります。いずれもハーブティーとして利用できるほか、入浴剤や精油などに。やさしげな雰囲気ですが強健で、こぼれダネでよくふえます。

大きく広がって咲き誇る【カンパニュラ‘アルペンブルー’】

開花期:5~7月
草丈:15~30㎝

多くの仲間があるカンパニュラの中で、和名ホシギキョウの園芸品種。開花期前に這うように茎を伸ばし、あふれんばかりに花を咲かせます。花後に株元から茎を手で抜くと、一年中こんもりした株が残ります。暑さに弱いところがありますが、半日陰などでよくふえる多年草です。

愛らしい小花が次々に咲きあがる【ワスレナグサ】

開花期:3~6月
草丈:15~30㎝

日本をはじめ世界の温帯地域に自生する多年草ですが、暑さが苦手で日本では一年草として扱います。ただ、寒さには強いので、近年は年末から園芸店に並んで春まで咲き続けることも。湿地で野生化するくらいで、水切れさせると葉先が傷みます。ピンクや白の花色もあります。

「こぼれダネ育ち」の楽しみ方

花が終わった花がらをそのままにしていると、株のエネルギーがタネにとられて次の花が咲きにくくなります。そのため園芸書には「花がら摘みをしましょう」と書いてあるのですが、花がらを摘んでしまうとタネはできません。

こぼれダネ育ちを楽しみたかったら、花後にちょっと見苦しくてもタネを熟させて、自然にこぼれるのを待ちましょう。翌年のシーズンに発芽したばかりの幼苗は弱々しいもので、害虫の食害を受けるかもしれません。ただ、数が多ければ生きぬいて花を咲かせます。

オルレヤやクリサンセマムなど、生存確率の高いものなら、ほかの植物を植えないでスペースを確保しておきます。花色も計算に入れて、まわりの植栽を決めましょう。「こぼれダネ育ち」は植物の強さを実感できます。

【ガーデニング】放っておいても来年も楽しめる!こぼれダネで咲く草花[8選](画像15)

ジャーマンアイリスやルピナスとオルレヤやクリサンセマムのホワイトガーデン

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イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

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花がら摘みとは、咲き終わった花(花がら)をこまめに取り除く作業のことです。見た目をきれいに保つだけでなく、新しい花を咲かせやすくし、病気の予防にもなります。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行われます。移植の際には根を傷つけないよう丁寧に扱い、水をたっぷり与えます。適期を守ることで根づきやすくなります。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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交配とは、異なる個体間で花粉を授受させ、種子を作らせることを指します。自然界では風や昆虫によって行われることが多く、人為的には望ましい性質を持った植物同士を選び、花粉を人工的に移すことで、新たな品種づくりや改良が行われます。例えば、花色や香りの強いバラや、実の大きなトマトなどは、長年の交配によって生まれたものです。家庭園芸でも、自家採種やオリジナル品種の作出を目指す際に、交配は魅力的な技術の一つです。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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