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【ガーデニング】放っておいても来年も楽しめる!こぼれダネで咲く草花[8選]

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光武俊子

植物が花を咲かせるのは、タネを結んで次の世代につなげるためです。そのタネが地面にこぼれると、翌年自然にまた咲きやすい種類があります。手間もかからずにお得でナチュラル! こぼれダネで育ちやすい草花を紹介します。

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何もしなくても勝手にふえる草花とは⁉

草花をタネから育てたことがありますか? 
ヒマワリのような大きなタネは、庭土や鉢の用土に突っ込むだけで、たいがい無事に育ちます。でも、種類によってはタネの扱いが難しかったり、発芽まで乾かさないようにするなど、人の手が必要です。

一方で、花後にできたタネが土に落ちると勝手に開花する、強健な草花があります。これを「こぼれダネ育ち」と呼んでいます。こぼれダネを生かすと、新たな苗を植えなくてもよいのでお得! 育苗の手間もかかりません。何代も繰り返すと、育てている場所に適して更に丈夫になっていきます。

人が手を加えずに生えるので、まるで自然の野原のようにナチュラルな風情になることもあります。ただし、思いがけない場所から発芽して、植栽プランが狂ってしまう事態も起こります。そんなハプニングもふくめて「こぼれダネ育ち」を楽しんでみませんか。

こぼれダネで咲く 嬉しい草花8選

青い空を映すような大人気の花【ネモフィラ】

開花期:4~5月
草丈:10~20㎝

ひたち海浜公園の丘を飾る花として知られ大人気になった花です。株が横に広がるので、青空を映すような愛らしい花が群れ咲きます。本来移植を嫌うので、秋に鉢や庭に直まきしますが、花後に細かいタネがあたりにこぼれて翌春、開花しやすいものです。ただし、暑さ寒さには弱い一年草

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ノースポールとの共演

レースのように繊細な花が咲き誇る【オルラヤ】

開花期:4~6月
草丈:40~120㎝

1990年代、イングリッシュガーデンブームとともに爆発的な人気となりました。小花が集まって繊細なレースのような花序となります。鋭いトゲのある実が犬などの毛について運ばれ、思いがけない場所で咲くことも。日当たりで育てることで倒れにくくなります。一年草扱いになる多年草

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トゲトゲの実

愛らしいピンクの小花が群れ咲く【シレネ・ペンデュラ】

開花期:4~5月
草丈:20~30㎝

ハート形の花びらがローズピンクに染まって愛らしい花。フクロナデシコと呼ばれるように、花後に(ガク)が膨らみます。ナデシコ(ダイアンサス)の仲間で、同じ仲間の園芸品種シレネ’ピンクパンサー’なども人気。お日様を好むタネなので、土で覆わなくても発芽します。

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ワスレナグサと

冬から春まで長く楽しめる【クリサンセマム(ノースポール)】

開花期:12~5月
草丈:15~20㎝

こんもり茂る株一面にかわいらしい花を咲かせます。初冬から晩春まで長く楽しめるのも嬉しい一年草です。クリサンセマムは古い名前で、現在の学名はレウカンセマム・パルドサム。‘ノースポール’はその園芸品種です。白い花はどんな花色とも合わせやすいので、こぼれダネも重宝。

イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

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花がら摘みとは、咲き終わった花(花がら)をこまめに取り除く作業のことです。見た目をきれいに保つだけでなく、新しい花を咲かせやすくし、病気の予防にもなります。

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こぼれダネとは、実ったタネが自然に地面に落ちたものを指します。こぼれダネが翌年芽吹き、花を咲かせることもあります。ジャーマンカモマイルなどに見られ、手をかけずに自然にふやせるメリットがあります。

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直まきとは、タネをポットなどで育苗せず、直接花壇や畑にまく方法です。​移植を嫌う植物に適しており、間引きを行いながら育てます。 ​

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多年草とは、開花、結実後も枯れずに生長する植物のことを指します。一度植えると数年にわたり生育し、毎年花を咲かせます。

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一年草とは、発芽から開花、結実、枯死までのライフサイクルを1年以内で終える植物のことです。春にタネをまいて夏から秋に花を咲かせる「春まき一年草」と、秋にタネをまいて翌春から初夏に開花する「秋まき一年草」に分類されます。代表的な春まき一年草には、ヒマワリやコスモスがあります。短期間で生長し、華やかな花を楽しめるのが特徴です。

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花序とは、複数の花が一定のパターンで並んだ構造を指し、植物の種類によって総状花序、円錐花序、頭状花序など多様なタイプがあります。例えばスズランのように一方向に並ぶものや、アジサイのようにまとまって咲くものなど、その形は見た目の美しさだけでなく、花粉の運搬効率や種子の散布にも関係しています。花序の形状は分類学や園芸品種選びでも注目される要素です。

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移植とは、植物を一度育てた場所から別の場所へ植え替える作業のことです。苗を育苗箱から花壇や鉢に移す場面や、庭の植物をより日当たりのよい場所に移すなど、目的に応じて行われます。移植の際には根を傷つけないよう丁寧に扱い、水をたっぷり与えます。適期を守ることで根づきやすくなります。

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用土とは、植物を育てるために使う土のことです。植物の種類に合わせて、水はけ、保水性、通気性、栄養のバランスを考えてつくられています。園芸店では「観葉植物用」「野菜用」「多肉植物用」など、目的別の用土が販売されており、初心者でも使いやすくなっています。

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株元とは、植物の茎が地面と接するあたり、根元の部分を指す言葉で、水やりやマルチング、病害虫の発生チェックなど園芸作業の上で注目すべき場所です。特に多年草や樹木では、株元の通気性や湿度が健康維持に大きく関係し、落ち葉や腐葉土のたまり過ぎによって蒸れたり、カビが発生するリスクもあるため注意が必要です。冬越しや剪定後の管理でもポイントになる場所です。

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学名とは、植物や動物を世界共通で呼ぶために使われるラテン語などによる正式な名称で、属名と種小名の組み合わせから成ります。例えばバラの学名は「Rosa hybrida」で、学術的な識別や国際的な情報交換に不可欠です。和名や英名と異なり、学名は重複や誤認が少なく、分類体系に基づいた整理が行われています。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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交配とは、異なる個体間で花粉を授受させ、種子を作らせることを指します。自然界では風や昆虫によって行われることが多く、人為的には望ましい性質を持った植物同士を選び、花粉を人工的に移すことで、新たな品種づくりや改良が行われます。例えば、花色や香りの強いバラや、実の大きなトマトなどは、長年の交配によって生まれたものです。家庭園芸でも、自家採種やオリジナル品種の作出を目指す際に、交配は魅力的な技術の一つです。

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萼とは、花の一番外側にある葉のような構造で、つぼみを保護する役割を果たします。多くの植物では緑色で硬く、花が咲いた後も果実の下に残ることが多く、花の構造や分類を理解するうえで重要な要素です。例えば、ナスの実の下部についている星形の部分が萼であり、種によっては目立たず早期に脱落するものもあります。また、ガクアジサイのように、萼が大きく発達して花のように見える装飾花となる場合も多くあります。

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