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【ガーデニング】バラがいちばん輝く時間、知っていますか?バラ園訪問前に読みたいコツと7つの名園

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吉原美奈子

【ガーデニング】バラがいちばん輝く時間、知っていますか?バラ園訪問前に読みたいコツと7つの名園

赤い小輪のバラをハートの形をくり抜くように誘引したイタリア、ローマのバラ園。背景の大木の下枝をはらって仕立てた姿が珍しく、日本では見られない趣のバラ園です。

TVでバラのニュースが流れる季節、ローズガーデンで美しいバラを愛でながら優雅な時間を過ごしてみませんか。バラ園を訪れる際に頭に入れておきたいポイントや注意点、さらに首都圏から行きやすいローズガーデンをとり上げました。

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樹木と生垣、芝生の緑が目にやさしい公園。赤と黄色の取り合わせは一般家庭では難しいものですが、ここまで広いガーデンだと気にならず、むしろ心が浮き立ちます。

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半つる性のバラ、白いボタン、カンパニュラなどで庭の一隅を素敵にまとめたイギリスのコテージガーデン。自然風なコテージガーデンのスタイルは日本でも人気です。

午前~昼前に訪れるのが基本

満開のバラには美しさだけでなくエネルギーも詰まっています。特に春のバラは、冬からしっかりとため込んだ栄養分が枝を通って蕾へと伝わり、爆発するようなエネルギーで開花していきます。

秋のバラも花色に深みがあって心惹かれますが、春のバラは花が大きく、色彩豊かで香りも強く、秋とは花の勢いが違います。

バラの花や香りにはリラックス効果とリフレッシュ効果があるとされ、バラから採取した精油は美肌作りにも役立つと言われているので、ぜひ5月のバラを満喫しにバラ園を訪れてみましょう。

バラ園を訪れる時間帯は、できれば午前中から昼ごろまでがおすすめです。9分咲きのバラは朝日を浴びて気温が上がるとともに花弁を広げて満開になります。
香りも昼前の気温が上昇していく時が一番よく香ります。

10時頃の開園と同時に入り、ゆっくりとバラを見てから園内のレストランやカフェでランチというのが理想ですね。

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青空と白い雲の下、バラ園ではピンク、黄、紫の気どりのないフロリバンダローズが咲き誇っています。バラにつられて思った以上に歩くので、帽子はお忘れなく。

晴天よりは薄曇りの日がきれい

バラ園では一度に長時間たくさんのバラを見て歩くよりは、お茶などの休憩をはさみながら鑑賞するほうが、花が印象に残りやすいものです。

気になったバラや、特に美しいと思ったバラはメモをしておき、休憩や食事の後で再度それだけを鑑賞してみましょう。バラの特徴がよくつかめますよ。

また、当日のお天気は雲一つない晴天よりは薄曇りくらいのほうが、疲れにくくバラもきれいに見えます。
写真を撮る場合も、晴天だとコントラストが強すぎてギラギラしたものになりがちですが、薄曇りだと柔らかい雰囲気に撮影できます。

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チリ、サンティアゴの公園で、紫と白系のバラがびっしりと咲いています。通路を広く取り、花壇をレンガできちんと縁取っているので密植気味でもすっきりと見えます。

その意味では、あえて光が弱くなる夕方にバラを見に行くというのも一つの手かもしれません。夕暮れのバラは花弁が少し疲れていますが、白や薄紫のバラが弱光の中で浮かび上がるように咲く様子は幻想的で見ごたえがあります。

いろいろなバラ園を訪れるのも楽しいものですが、一つのバラ園を時期や時間を変えて訪れてみるのも、より深くバラの魅力が味わえて贅沢なことかもしれません。

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中輪八重咲きのバラとガウラ、エキナセアを木製のコンテナに寄せ植え。バラ園に行ったら、バラと花期が合う植物もチェックして自分の庭作りに役立てましょう。

イングリッシュガーデンとは、イギリスの伝統的な庭園スタイルで、自然な風景を再現するように草花や低木、つる植物をバランスよく配置します。四季折々の草花が咲き誇るナチュラルで温かみのある景観が魅力で、アーチや小道、ベンチやパーゴラなどを取り入れた庭づくりが特徴です。

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イングリッシュローズとは、イギリスの育種家デビッド・オースチン氏によって開発されたバラの系統で、オールドローズの香りや花形と、モダンローズの四季咲き性、耐病性をあわせ持っています。カップ咲きやロゼット咲きが多く、ナチュラルガーデンにぴったりの優雅な雰囲気を演出します。

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オールドローズとは、1867年に最初のモダンローズである‘ラ・フランス’が登場する以前に育種・栽培されていたバラの総称です。ダマスク系やガリカ系など豊かな香りと花姿を特徴とする系統がいくつかあり、多くは一季咲きです。自然な樹形の美しさから、ナチュラルな庭づくりによく取り入れられます。

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パーゴラとは、庭やテラスに設置される棚のことで、つる性植物を絡ませるために使われます。柱と、屋根の部分には横木などが添えられます。バラやクレマチス、フジなどを立体的に育てることができ、日陰をつくる涼しげな空間としても人気です。庭に奥行きや立体感を出したいときにも効果的です。

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宿根草とは、一度植えると毎年花を咲かせる植物のことです。冬に地上部が枯れても地下部が生き続け、翌年再び芽を出す植物を指すことが多いです。​

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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原種とは、交配などで改良された植物の親や祖先にあたる種のことです。人間の手による品種改良や交配が行われていない、自然のままの状態で存在する野生種のことを指します。

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