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【ガーデニング】 ローメンテナンスで楽しむバラ5選。時代は無農薬!?

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吉原美奈子

【ガーデニング】 ローメンテナンスで楽しむバラ5選。時代は無農薬!?

健やかに咲いたピンクのつるバラ。青みがかったアイアンのフェンスの上部から少し垂らして、花枝がやや枝垂れるバラの魅力を引き出しています。

バラを育てている人にとって病害虫対策ほど悩ましいものはありません。近年では環境への配慮から、消毒をしないで栽培できるバラが誕生しています。病気に強いバラの傾向と品種をいくつか紹介しましょう。

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【ガーデニング】 ローメンテナンスで楽しむバラ5選。時代は無農薬!?(画像2)

カフェや公園など人の集う場所では、バラはできる限り低農薬で育てたい。耐病性の高い品種がますます求められるようになるでしょう。

作出年代で耐病性は大きく違う

バラは病気に弱く、絶えず消毒をしなければきれいに咲かないものと思っていませんか? 欧米では2000年に入ってから、環境への負荷を軽減する目的で、バラの耐病性が重視されるようになり、病気に強いバラが生まれました。

日本では長らく、「バラは病気にかかるもの」、「それを世話してきれいに咲かせるのがバラ育ての醍醐味」というとらえ方がなされてきましたが、バラの耐病性への関心は年々大きくなり、日本でも耐病性の強い品種が次々に誕生しています。

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耐病性の高さで知られる‘ダブルノックアウト’。今回紹介した‘サニーノックアウト’の仲間で、ノックアウトより花弁数が多く外弁が剣弁の形になります。

誤解を恐れずに言えば、ここ数年にお目見えしたバラなら、そのほとんどが耐病性に優れていると考えてよいでしょう。そうでなければ新品種として市場に出すのは難しい時代になってきたわけです。

もちろん、昔のバラには素晴らしい名花が揃っていて、たまらなく魅力的なのですが、耐病性の観点からバラを評価するのも時代の流れというもの。

何十年も前のバラのカタログに「耐病性にすぐれた」という記載があっても、最近のバラよりずっと弱いということは多々あるのです。

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せっかくの花がアブラムシのせいで台無しに。耐病性が高いバラであっても害虫の被害は発生します。こまめに見回り、見つけたらすぐ処理しましょう。

ローメンテナンスのおすすめバラ

今後は美しさと耐病性を兼ね備えたバラがますます増え、主流となってくることでしょう。
筆者がおすすめのローメンテの品種をいくつか紹介します。

マチネ

コルデス(独)が2019年に作出した紫ピンクのフロリバンダローズ(中輪房咲き)。花形は八重咲きでふっくらと開花し、やさしげな雰囲気にあふれています。花弁質がよく花持ちがよいのもうれしい点。樹形は木立性で90~120cmほどの高さになり、鉢栽培にも向きます。

マチネは特にバラの大敵である黒星病に強いのが特長です。庭の条件にもよりますが、春の花の前後と、夏剪定の後、計3回バラ専用の殺虫殺菌剤をスプレーしておけば乗り切れます。

4月初めと秋花の前にも散布すれば万全でしょう。耐暑性も強いので近年の猛暑続きの夏も安心です。

ボレロ

カップ咲きからロゼット咲きになるクリーミーホワイトの花は繊細な趣があり、あまり耐病性があるようには見えません。でも葉は照葉で黒星病に強く、花弁質もしっかりしていて雨にあっても開いてくれる頼もしさがあります。

メイアン(仏)による2004年の作出花で、消毒の回数はマチネと同様でよいでしょう。

株が若いうちから花付きがよく、たくさんの花を繰り返し咲かせます。樹高は90cm程度とコンパクトで鉢植えにもぴったり。剪定の際は細い枝もなるべく多く残し、やや高めに切るのがよく、細めの枝にうつむき加減に咲く姿も素敵です。

四季咲き性とは、特定の開花期をもたず、条件が整えば一年に複数回花を咲かせる性質を指します。​バラやベゴニアなどにこの性質をもつ品種があり、長期間花を楽しむことができます。

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八重咲きとは、花びらがたくさん重なって咲く花のことです。通常の花よりも華やかでボリュームがあり、豪華な印象を与えます。バラ、ダリアなど、多くの植物に八重咲きの品種があります。

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ロゼットとは、地面に葉が放射状に広がるように生える植物の葉の形を指します。タンポポが代表的な姿です。

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シュラブとは、ガーデニングでよく用いられる低木の総称です。生長が安定し、剪定によって形を整えやすいことから、庭や花壇の基盤となる植栽として重宝されています。バラの一種のシュラブローズも有名で、初心者から上級者まで幅広く愛されています。また、季節ごとの景観を楽しめる落葉樹や常緑樹があり、生育環境やデザインに応じて選べるのも魅力的です。

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花弁とは、一般に「花びら」と呼ばれる部分で、花の中でも最も視覚的に目立つ構造です。昆虫を引き寄せるための鮮やかな色や形、香りを備えており、園芸植物ではこの花弁の特徴が観賞価値に直結します。八重咲きや一重咲きの違いも花弁の枚数に関係しており、育種や品種改良ではこの部分の改良が重点的に行われます。雨や暑さで傷みやすいため、花弁の丈夫さもガーデナーには重要なポイントです。

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樹高とは、地面から樹木の最も高い部分までの高さを指す言葉で、庭木やシンボルツリーを選ぶ際の重要な目安となります。植物の種類や品種によって最終的な樹高には大きな差があり、適切な樹高を見極めて植栽することで、住宅や周囲の景観と調和したガーデニングが実現できます。また、生長のスピードや剪定のしやすさにも関わるため、メンテナンスの観点からも考慮すべきポイントです。

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樹形とは、樹木の全体的な形や姿のことで、自然に育ったままのものから、人の手によって整えられたものまで、さまざまなスタイルがあります。たとえば「立ち性」「横張り性」「ほうき状」などがあり、ガーデニングでは庭のデザインやスペースに合わせて選ぶことが多いです。また、剪定によって希望の樹形をつくることも可能で、生け垣やシンボルツリーなどにおいて重要な要素となります。理想的な樹形を保つためには、生長の段階に応じた手入れや剪定が欠かせません。

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品種とは、ある植物の中で、花の色や形、実の大きさなどの性質が、明らかに他の植物と異なる栽培植物のことです。園芸品種や栽培品種の略称です。

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剪定とは、植物の不要な枝を切り取る作業のことです。形を整えたり、風通しをよくしたり、枝分かれを促したりする目的で行われます。剪定を行う目的に合った正しい時期に行うことが大事です。

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