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「犯人は話術のプロ」60代女性を狙う詐欺の最新手口と防犯アドバイザーが教える撃退法

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ゆうゆう編集部

スマホに届く「お得な話」や「緊急連絡」は疑って

スマートフォンが生活に欠かせなくなった今、メールやSMS(ショートメッセージ)を使った詐欺も急増しています。
「『〇〇ショッピング:アカウントのお支払方法に問題があります』『〇〇銀行:口座が凍結されました。解除はこちらから』といった、ドキッとさせる内容でURLのクリックを誘導するのが典型的な手口です」と京師さん。
こうしたメールはフィッシング詐欺と呼ばれ、クリックした先で入力したIDやパスワード、クレジットカード情報が盗まれてしまいます。

対策の基本は、「メールやSMSに記載されたURLは絶対にクリックしない」こと。もし内容が気になるなら、必ず自分で検索したり、公式アプリやブックマークから公式サイトにアクセスして確認する習慣をつけましょう。
また、月額300円程度で利用できる詐欺対策アプリも有効です。京師さん自身も「Whoscall(フーズコール)」というアプリを利用しており、「怪しい電話やSMSを自動でブロックしてくれるので、自分で判断する手間が省けて非常に楽になりました」と、その効果を実感しているそうです。お子さんやお孫さんに設定をお願いするのも良いでしょう。

今日からできる、安心な暮らしのための一歩

ここまで様々な手口と対策を見てきましたが、最も大切なのは「自分の身は自分で守る」という意識を持つことです。
「残念ながら、かつてのように『水と安全はタダ』という時代は終わりました。しかし、正しい知識を持ち、対策をすれば、犯罪者の侵入を防ぐことは可能です。何もしない、という選択肢はありません」

在宅中も必ず鍵をかける、窓を開けっ放しにしないといった基本的な戸締まりの徹底。100円ショップで買える補助錠を窓につけるだけでも、侵入にかかる時間を稼げ、防犯効果は格段に上がります。
犯罪者は、私たちの心の隙を狙ってきます。しかし、今日ご紹介したような小さな心構えと行動を一つひとつ積み重ねていくことで、その隙をなくし、安全で安心な毎日を守り抜くことができるはずです。まずは「知らない電話は、折り返しますと言って切る」ことから始めてみませんか。

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