「YouTubeもゲームも禁止」で子供が失う大事なもの。ホリエモンが教える「任せる」教育法とは?
「教育」や「子育て」にまつわる悩みは、世代を超えて尽きないもの。そんなテーマに、ホリエモンが一石を投じました。堀江貴文さんの新刊『バカ親につけるクスリ』から、抜粋してお届けします。第4回は、親の思い込みについて。
▼前回はこちら▼
>>【必見】ホリエモンが語る新時代の教育論、子どもに最良の選択をさせるための親の心得とは?思い込みを子どもに押しつけるバカ親
大人の禁止が、子どもの没頭力や好奇心を奪う、と前述した。
多くの親が、子どもに対して禁止を乱発している。ゲームをしちゃダメ、YouTubeを見ちゃダメ、スマホばかり見ちゃダメ。許容するタイプの親も、このゲームはしてもいいけどこれはダメ、このYouTubeチャンネルは見てもいいけどこれはダメ、などと、何らかの判断基準に従って、何らかの禁止を子どもに言い渡している。
こういう親は、子どもと対等な関係に立たず、上から目線で「子どもには判断能力がな い」と勝手に決めつけている。そして、自分の思い込みを子どもに押しつけているのだ。
僕からすれば、「あなたは親かもしれないけど、そもそもそんなにゲームやYouTubeチャンネルに詳しいんですか?」と思う。
僕も親からそういう「禁止」を言い渡され、大いに反発した。僕は中学生のときにパソコンにハマり、勉強そっちのけでプログラミングに没頭していた。そのため入学当時トップだった成績は、みるみる下がって学年で199番にまでなった。
それが原因で母親は、僕が大事にしていたパソコンを、夜中に近くのゴミ捨て場に捨て てきた。母親からすれば、「頑張って一人息子を私立中学に通わせているのに、成績が大 きく下がるほどパソコンにのめり込むなんて!」という苛立ちがあったのだろう。
このときの母親は、パソコンよりも勉強をすることのほうが、僕の人生において大事だ と判断していたわけだ。でも僕からすれば、「あなたはパソコンのことをどれだけ知ってますか?」という思いだった。
結果としては、あの時期のプログラミングへの没頭体験があったからこそ、それから迎えたIT起業ブームに乗れて、今の僕がいる。プログラミングに没頭して本当に良かったと思っている。
つまり親というのは、明らかに間違った判断をするときもあるのだ。
こうした親子間の「戦い」は、割と普遍的に起きているものでもある。IT業界の仲間を見ていても、親との戦いの中でパソコンを勝ち得た人の一部が、現在成功している。
もちろん、すごく理解がある親もいて、頼めばパソコンなどを買い与えてくれて、しかもそれが役立ったかどうかの結果について何も言及されなかった、という人もまれにはいる。
