【近藤真彦さん・61歳】「“マッチ” “ギンギラギン”と言われるのがイヤな時期もあったけど今は大歓迎!」
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ゆうゆう編集部
過酷なレースの世界に負けじ魂が刺激され
歌手としてトップを極めた20代の頃、近藤さんは自動車レースの世界に挑む。
「芸能界とは違うところでヒーローになりたかったのかなぁ」と当時を振り返る。
「でもそれは甘い考えだった。レースは想像以上にプロフェッショナルなスポーツ。へたくそな新人の僕は、いつもボコボコに負けて……」
それでもレースに魅了され、のめり込んでいった。
「レースは、タイム、順位、賞金、契約金、すべて数字がはっきりしていて。何秒タイムを縮めれば契約金が上がる、という世界。その明快さが魅力だった」
レーサーとして、全日本GT選手権で優勝するなど実績を積み上げ、2000年以降は自身のレーシングチームを作り、オーナー兼監督を務めている。
「どんなレースもスタートラインに立つまでが大変。優秀なドライバーとメカニックを集めて、1〜2年かけて準備する。で、いざレースで走って、いいところまでいっても、一瞬のクラッシュでリタイア、なんてこともあるんです。いやぁ落ち込みますよ。でもこういう過酷な勝負の世界に身を置くと、大きなストレスを感じても自分の中で消化する力がつくのかな。落ち込んでも引きずらない。翌日には次にやるべきことを考えていますね」
芸能界とレース界、2つの世界で葛藤し、ひたむきに進んできた。そのすべての経験が、60代の今も「かっこいい」マッチにつながっているのだろう。
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