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61歳で「妻」「嫁」を手放して得た自分時間。ペット可・約9畳のリビングでの心地よい生活

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ゆうゆう編集部

61歳で「妻」「嫁」を手放して得た自分時間。ペット可・約9畳のリビングでの心地よい生活

約9畳の居室は強い色を使わず落ち着ける空間に。「少ないもので暮らしてみると、本当に必要なものはそう多くないと気づきました」

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、soraさん。61歳で離婚を経験し、現在は自分らしい残りの人生を満喫中です。

Profile

soraさん
そら●ユーチューバー 1961年茨城県生まれ。短大卒業後、幼稚園などに勤務したのち結婚。専業主婦のかたわらトールペイントなどの講師を続け61歳で離婚。現在は「soraさんの小さな暮らし」と「sora さんの手芸のある暮らし」の2つのユーチューブチャンネルを運営。30代の娘と息子がいる。

「残りの人生は自分らしく」61歳で婚家を飛び出して

日々の暮らしや刺繍作品を紹介するユーチューブチャンネルが人気のsoraさん。動画からも伝わるおだやかな雰囲気とはうらはらに、61歳のとき、夫や義母と暮らす家をカバンひとつで出るという思い切った行動をとった。

勤務先の社長の口利きで元夫と見合いをしたのが25歳のとき。その翌週には彼の実家に連れて行かれ、義父母はすでに結婚式の話をしていたそう。適齢期だったsoraさんは、「親友が結婚したばかりだったこともあって、決まるときはトントン拍子で決まるものなんだな、なんて思っていたんです」。

出会って2カ月半後に始まった結婚生活は、妻というより長男の嫁としての暮らしだった。

「親戚が毎日のようにお茶や食事にやってくるので気が休まらず、お正月やお盆は本家に一族が勢ぞろい。もちろん私は座ることもできませんでした。元夫の転勤で県外に引っ越しても、週末には婚家へ顔を出さなければならず、家族旅行をしたこともなかったんです」

それでも、2人の子どもの存在が結婚生活を続ける原動力に。ハンドメイドにも開眼し、トールペイントやアーティフィシャルフラワーなどは、講師をするほどの腕前になった。

月日は流れ、元夫が定年を迎えて家にいるようになると、〝自分中心〟の振る舞いが顕著に。「一度、抗議の家出をしたことがあったんです。『直すから』と言われて戻っても結局変わらず、新型コロナワクチンの接種後に熱を出しても『いつまで寝ているんだ』という調子。60歳になったときに、『これから先もずっとこうなの?』『義母と夫の介護で私の人生は終わっちゃうの?』と自問自答して、自分らしく残りの人生を送ろうと決心。子どもたちはすでに独立していたので、黙って実家に戻り、離婚しました」

好きな作家さんの図案をもとにした刺繍小物や、ドイリー(レース敷物)などが並ぶsoraさんの作品コーナー。

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