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エアコン修理に70万円!? 50代女性が団地暮らしを選んだ理由&おすすめの工夫とは?

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ゆうゆう編集部

人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、会社員でユーチューバーのくらっしーさん。50代半ばで所有していたマンションを手放し、賃貸のURに引っ越しました。その理由は?

Profile

くらっしーさん
●会社員&ユーチューバー 1969年千葉県出身。団体職員を経てケアマネジャーや区職員を経験。社会福祉士としてシニアの住宅相談にも関わり、”終の棲家”がテーマに。現在は不動産管理会社で高齢者対応の専門家として勤務。55歳からユーチューブ「くらっしー♡団地で実践ウェルビーイング」を開始。

エアコン修理に70万円 !?持ち家の維持費が不安に

41歳のときに購入したマンションに14年間住んだのち、現在のUR団地に引っ越したくらっしーさん。50代半ばで持ち家から賃貸へ住み替えたことになるが、住まいを手放すことに未練はなかったのだろうか。

以前のマンションは、病気療養中だった母を見送り、ひとり暮らしをはじめるタイミングで購入。築18年で広さは約50平方メートル、駅近で交通アクセスのいい物件だったそう。インテリアを楽しみながら快適に暮らしていたが、管理組合の理事になった際に、共用部の劣化が思っていた以上に進んでいることを知る。

さらに、「3台のエアコンを1つの室外機で運転できる備えつけのマルチエアコンは、故障すると3台とも交換が必要で、費用はおよそ70万円かかることもわかったんです。築年数が経過すれば、それだけ建物や設備の修繕費がかさみます。大規模な自然災害も増えている昨今、住まいを所有し続けることの経済的リスクを回避したいと思うようになりました」

成約直前にキャンセルされたり、現在暮らす賃貸の部屋の確保のためにローンと家賃をダブルで支払う必要が出たりと、紆余曲折があったマンションの売却。それでも、昨今の物件価格上昇のおかげで購入時より高く売れ、経年や自然災害で資産価値がなくなってしまうかも……という不安から解放された。

「集合住宅に関わる仕事をしているので、団地暮らしを経験してみたかった」と、くらっしーさんが引っ越し先に選んだのはUR団地。

「暖房はガスストーブ派なので、キッチン以外にガス栓があることも魅力的でした(笑)。UR団地限定で日当たりのよさと食事、医療、各種手続き、運動場所に困らない立地にこだわって探し、築55年、広さ46平方メートルのこの部屋に決めました」

くらっしーさんの創意工夫がうかがえる窓。桟のイメージで黒のマスキングテープを貼り、断熱シートや季節に合わせたシールでステンドグラス風に。

ティータイムを大事にしているくらっしーさん。南向きのワイドなバルコニーを、お茶のスペースと物干しスペースに分けて使っている。

以前のマンションで重宝していた突っ張り式のステンレスラックを活用中。どちらかというと「見せる収納」が好みだとか。「しっかり食べるのは1日1食で、あとは滋養のあるスープや、新鮮な野菜や果物中心に。シンプルな食生活が合うようになってきました」

英国アンティークのミラーつきサイドボードと英国ヴィンテージのチェスト。どちらも福井県の「ハンドル」で購入。

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