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『団地のふたり』初恋の人が今もかっこいいという奇跡!50代のリアルが胸にしみる【第3週】

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柚野木

『団地のふたり』初恋の人が今もかっこいいという奇跡!50代のリアルが胸にしみる【第3週】(画像2)

「団地のふたり」第3話より ©️NHK

春日部君(仲村トオル)は早期退職をしていた!

そして、春日部君本人もまた、人生のターニングポイントを迎えていたようで、早期退職をしていることをふたりに語る。

この世代、春日部君のように、介護や自分自身の生き方について悩んでいる人は少なくない。誰でも、どこかで休息が必要だろうし、張り詰めているものをゆるめる時間が、ときに必要だと思う。

都会暮らしで充実している人も、この回、昭和時代のなつかしさを感じつつ、春日部君の「俺もこの団地に戻ってきたかったのかもしれない」という言葉が心にささるのではないか。

さて、ノエチの「初恋」なるものが実ったかどうかの顛末については、本編をぜひ見てほしいところなのだが、ノエチの中2のバレンタインのときの行動にはびっくりだ。恋をするには幼すぎたのか、はたまたモテる人の余裕の行動だったのか……。

このことを同級生3人で語る場面は、お互いの子ども時代を知っている者同士が集まったら、いくつになっていようとも、一瞬にして「その時間」に戻れることを思い出させてくれる。かっこ悪さも、恥ずかしいこともお互いさま。何十年ぶりに会ったとしても、ぽろっと弱音もこぼせるのだ。

そして50代のいまは10代の胸のトキメキを思い出すには、少々時間が経ちすぎている。甘酸っぱい思い出を語るより、老いていく親のことや、自分のことで必死になっている時期かもしれない。

だからノエチのように両親がしっかりしているケースは圧倒的に少数派。彼女はとても恵まれている。なっちゃんの家で晩ごはんを食べると言った娘に「早く帰ってらっしゃいよ」というお母さん。それはまるで、夕暮れどきに「ごはんまでに帰りなさい」と言われる小さな子どものシチュエーションそのものだ。

でも、少しずつ確実に親は老いていく。春日部君のお母さんが団地を去ったあと、ようやく「親孝行」のことが頭をよぎるノエチ。気づくのが遅いけれど、まあ何かあったら、なっちゃんがきっと助けてくれるだろう。

コンビニアイスをかじって、鼻歌まじりに家路に向かうふたりを見ていると、いろんなことが「何とかなるさ」と思えてくる。

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