『団地のふたり』キョンキョンの本音が見えた気がしたセリフ「〜年取った甲斐ないじゃん」に共感【第2話】
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柚野木
一昨年、NHK BSで大きな話題を呼んだ「団地のふたり」が、NHKドラマ10で地上波放送。小泉今日子と小林聡美が演じる50代の幼なじみと、団地に暮らす人々との何気ない日常を、やさしいまなざしで描いた名作です。もう一度楽しみたい人も、初めて見る人も、その見どころを振り返ります。
※ネタバレあり
言えた義理じゃないけれど……
季節は春。新たな出会いのシーズンがやってきた。
今夜のメニューは、土鍋で炊いたたけのこごはん。当然「おかわり!」の声が出るおいしさだ。食後は夜風に当たりながらベランダでデザートを楽しむふたり。テーブルに置かれたランタンの効果もあって、なんだかいい雰囲気だ。
ここでの話題は、子どもの頃に夢中になった遊びについて。あの頃は子どもの声でうるさいほどだったけれど、今はめっきり静かになっている。
団地の子どもの数が減ったことを寂しがるふたり。そのあと「まあ、子なしの私たちが言えた義理じゃないんだけどね」となっちゃん(小林聡美)がポツリ。この場面は同じ「子なし」として、共感しきりだ。言えた義理じゃないけれど、言いたいこともそれなりにある。ふたりは「ここだけの話」の安心感もあって、近所に越してきた小学生とその親についてのうわさ話を始めた。
しばらくすると、子どもの悲鳴とともに、SOSの声が聞こえてきた。さっきから話題に上がっていた小学生(春菜ちゃん)の声。これって、もしや親からの虐待か?と身構えるふたり。戦闘モードで部屋に押しかけると、なんと犯人はゴキブリだった。すかさず撃退するノエチ(小泉今日子)。さすが~。
部屋を去るときに、ちょうど春菜ちゃんのパパ(塚本高史)が帰ってきたので軽く挨拶して退出。
ふたりを見送ったあと、このパパは彼女たちのことを“おばさんたち”と言ってしまう。すると、春菜ちゃんはピシャリと「年上の女の人のことは“おねえさん”て呼んだほうがいいよ」と、ママから教えてもらったとおりの言葉で、父親に注意するのだった。
そのママはすでにパパと離婚して、この家にはいない。思春期に向かう子と父親の生活は、なにやらギクシャクしたものがありそうだ。
でもおねえさんたちと春菜ちゃんは、少しずつ距離が近づいていく。
それは、とある「苦情」がきっかけだった。
ここ夕日野団地ではペットの飼育は禁止だ。にもかかわらず、最近、団地に野良猫がうろついていると、ある住人が騒ぎ出す。事情を探っていくと、敷地内でこっそりエサを与えていた人が複数名いることが判明。その顔ぶれは、佐久間のおばちゃん(由紀さおり)と福田さん(名取裕子)に春菜ちゃんだった。
苦情を言う東山さん(ベンガル)は「団地の秩序」をふりかざし、保健所に連れていけ~!と大騒ぎするが、一方の女性陣は一致団結、全力でそれに抵抗する。子猫への愛は年齢を問わない。
ただ、偶然この一件に巻き込まれたなっちゃんは、ヘトヘトになってご飯の準備すらできない様子だ。でもご安心を。こんな時は、長年の相棒ノエチのサポート力が冴え渡る。
