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小泉今日子×小林聡美『団地のふたり』が刺さる理由。どんな日も楽しみを見つける50代の二人【第6話】

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柚野木

小泉今日子×小林聡美『団地のふたり』が刺さる理由。どんな日も楽しみを見つける50代の二人【第6話】(画像2)

「団地のふたり」第6話より ©️NHK

これは自分の「快気祝い」だ、とはしゃぐノエチ

そして今回は、ここからさらに女性の体について考えさせられるエピソードが用意されている。ノエチが乳がん検診に引っかかってしまったのだ。親の付き添いで行った病院で、軽い気持ちで受けた結果がまさかの再検査だ。

そこからはノエチの頭の中でいろんなシミュレーションがなされたのだろう。散らかり放題だった部屋をおもむろに片付けたり、謙虚なことを言ってみたり。さらには二度と会わないだろうと思っていた元夫と会うし、「団地に生まれ、団地に死す」という謎の言葉まで書き記している。

不審に思ったお母さん(丘みつ子)が、まず机の上にあった検診の結果を見つけ、続いてなっちゃんも知る。しかし、ノエチはずっと沈黙を通している。おそらく親友に心配させまいという思いからだろうが、かなり精神的にきつそうだ。

とうとうある晩、意を決してなっちゃんは体のことを尋ねてみる。この質問に対してノエチがどんなふうに応じたのか、そこはこちら側の想像力に委ねられている。おそらく不安でいっぱいのなか、涙もあったのかもしれない。とにかくふたりでじっくり話し込んだのだろう。

そして精密検査の結果が出る日、なっちゃんは「私は親友のためにごはんを作る。それがノエチのためにできるたったひとつのことだから」と祈りを込めて料理を作る。ここは感動的だ。

そしてノエチの無事が判明し、ふたりで抱擁しあうとき、張り詰めていた緊張がふっとゆるまって、いつもは冷静ななっちゃんの目から涙がこぼれる。

ふたりはひとしきり喜びをかみしめ、この日は春菜ちゃんも誘ってご飯を食べる。目の前に並んだごちそうを前に、今日は何の会?と春菜ちゃんが尋ねたとき、これは自分の「快気祝い」だ、とはしゃぐノエチ。そう、ついさっきまでどん底にいるような思いだった彼女にしてみたら、いまはこれくらいのことを言いたい気分なのだ。まさにいま、ノエチたちは人生を思い切り楽しんでいる。

そしてこうも思う。たとえ検査結果がよいものではなかったとしても、このふたりはすぐに楽しむ方法をみつけていくはず。そのときには必死になるのではなくて、あくまでも自分たちにとってのちょうどいい楽しみにたどりついていくのだろう。

今回は、ふたりの姿に大いに感化され、そして「ふたりのことをうらやましがっているだけでなく、リアルな生活のなかで自分にとっての“楽しく生きる”を実践していこう」というメッセージを受け取った。

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