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気乗りしない集まりは断っていい。50代からの「違和感を見過ごさない」小さい暮らしの選び方

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ゆうゆう編集部

人生の後半戦、“自分サイズ”を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、ecru主宰の桐野恵美さん。後編では、「好みは変わるものだから今の自分の快適さを大事に」という今の暮らしについてうかがいました。

▼前編はこちら▼

>>51歳で離婚して葉山の古民家へ。桐野恵美さんが選んだ平屋の「小さい暮らし」再スタートの整え方

Profile

桐野恵美さん(ecru主宰)

●1967年千葉県生まれ。大学卒業後、ホテル勤務を経て結婚。実父を見送り実家じまいをしたのちに、千葉県から神奈川県葉山町へ移り住む。2018年に離婚。現在は料理やヨガなどのワークショップをディレクションしている。
インスタグラムは@ecru.lifewiththeseasons

好みは変わるものだから今の自分の快適さを大事に

開店資金づくりのために桐野さんは地元のスーパーでアルバイトも始め、52歳のときに「小さな生活道具店ecru(エクリュ)」をオープン。

「商品ラインナップは、好きで集めていた古道具や仕入れた食器など。値づけは〝自分が買える値段〟を意識するようにしました。面白いもので、売れ残ったら自分で使おうと思っていたお気に入り商品に限って、早めに売れちゃうんですよね(笑)」

金曜日の朝に商品をディスプレイしてお客さまを迎え、日曜の夜に撤収。「自宅で」「週末3日間だけ」という無理のないスタイルで5年間続け、広がった人との縁を足掛かりに、現在はワークショップ運営へとシフトチェンジした。

自己実現の場にもなっている住まいは、「ルンバの充電ステーションのような(笑)心休まる場」であってほしいと桐野さん。自分が好きだと思うものに囲まれた空間にすることを大切に、目に入る色をできるだけ少なくすることを心がけている。

「離婚したときに、この家に持って来るのは“一軍だけ”にしたんです。だから洋服も一軍だけ。ずっと保管していた写真や手帳なども全部捨てました」

以前、妹さんと実家じまいに取り組んだ経験から、ものを手放すことへの未練はない。

「70代を迎えた頃には、自分の好みは一変しているかも。だから、そのときどきの一軍を選び、身の回りに置いて、違和感を覚えるようになったら手放す。キャッチアンドリリースしながら、今の自分にとって心地よい選択をしていきたいですね」

「迎えたもの」はなんですか?

引っ越しを機に新調したものはほぼゼロ。家具や道具類は長年の愛用品ばかりです

「新生活を始めるときに新調したのは、ベッドと冷蔵庫くらい」と桐野さん。長く使い続けている古道具を住まいの各所で活用している。実家にあったブリキの衣装箱は食品保管用。「玄関の小引き出しは祖母の裁縫道具入れ。私が20歳のころに譲ってもらいました」

「めがね貯金」をして念願の一本を購入。髪もめがねに合わせてカットしました

40歳以上に特化した「鎌倉眼鏡店 一目(いちもく)」で、ずっと欲しかっためがねを新調。「似合うものを時間をかけて提案してくれるんです。遠くも近くもこれ一本でOK。格段に見やすくなり、コンタクト生活が一変しました」。美容院では「このめがねが似合う髪形に」とオーダー。

「やめたこと」はなんですか?

無理してすべての飲み会や集まりに顔を出すことはやめました

暮らしの中でふと感じる「違和感」を見過ごさないようにしているという桐野さん。「お誘いをいただいても、気乗りしない場合や何か引っ掛かりを感じたときは、その場でお断りするようにしています。自分の気持ちを大事にして、無理をして飲み会や集まりに出ることはなくなりました」

なるようにしかならないから、先のことを悩まず「今日を気持ちよく」

「50代で今の暮らしをはじめたときに8年後の今を想像できなかったように、人生はなるようにしかならないのかなと。あまり深く考えず、やるべきことを終わらせ、感謝し、満足して寝る。その積み重ねで未来ができていくと信じています」

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