【おひとりさまの老後資金】2,000万円で実際に足りる?危険な思い込みとは?
今おひとりさまの私はどう考えたらいい?
今おひとりさまで、きちんと貯蓄ができていたり、大幅な赤字を出していなければ、あまり心配する必要はありません。老後の生活は今の生活の延長にあるので、急激に出費が増えるとは考えにくいからです。
将来の年金額に対して、どれくらい赤字が出るか、今の生活費から予想してみましょう。出費が年金の範囲におさまっていたり、赤字でも月1万〜2万円程度なら心配しなくても大丈夫。実際に年金生活に入れば、収入(年金額)の範囲に収まるように自然にダウンサイジングできるものです。
問題は、おひとりさまの気楽さで今自由にお金を使って、貯蓄ができていなかったり、赤字をボーナスで補てんしている場合。ボーナスがない年金生活になると、赤字は貯蓄で補うしかなく、大事な老後資金がどんどん減っていってしまいます。気持ちは切りかえて、今すぐ出費を見直しましょう。
今からやりくりの腕を磨いて無駄な支出をカットできれば、赤字を改善して貯蓄が増やせるだけでなく、年金生活になったときも貯蓄の取り崩しがゆるやかになります。できることから始めましょう。
現役時代に浪費グセがついていると、年金生活に入ってから出費を減らすのに苦労しがち。今から、必要なもの、大事なものにお金をかけ、不要な支出はカットして、メリハリのあるお金の使い方を習慣づけることも、大事な老後準備です。
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※この記事は『おひとりさまの大往生 お金としあわせを貯めるQ &A』畠中雅子著(主婦の友社)の内容をWeb掲載のために再編集しています。
※この記事は2024年7月23日に文章構成を変更しました。
おひとりさまの大往生 お金としあわせを貯めるQ&A
畠中雅子著
主婦の友社刊
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