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冬の花壇を彩る【パンジー&ビオラ】寒い時期のお世話の仕方は?【ガーデニング】

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光武俊子

木枯らしが吹いて殺風景な庭やベランダを、かわいらしい花々で彩りませんか。寒さに強いパンジー&ビオラなら、冬も花が途切れません。SNSでも話題になった“パンビオ”の魅力をたっぷりご紹介します。

SNSで人気沸騰、パンビオって何⁉

パンジー&ビオラは、野に咲くスミレを品種改良して誕生した花です。もともとは春に咲く花が、晩秋から冬中ずっと咲くようになり、春には株が大きくなって花があふれんばかりに咲きます。

ひとつの植物から生まれたパンジー&ビオラは、花の大きさによって4㎝より大きいものをパンジー、4㎝より小さいものをビオラと呼びます。両方あわせて近年は「パンビオ」と呼ばれ、SNSで大人気に。

というのも、かつて3色スミレと呼ばれたパンビオに数えきれないほどの花色バリエーションが誕生。上花弁がウサギの耳みたいなラビットタイプや、波打つ花弁がゴージャスなフリルタイプなど、個性的な品種が毎年登場しています。

品種のネーミングも華やか系やかわいい系が入り乱れ、「見て見て、うちのかわいい子!」と競うようにSNSに投稿されています。ちなみに、私が昨年育てた品種は「つぶらなタヌキ」と「愛しのアイリーン」でした。

パンビオはビギナーにぴったりの花

冬のガーデニングは植物の耐寒性によって成否が決まるといえます。パンビオの耐寒性は0~マイナス5℃。暖地と呼ばれる関東地方から西の平地なら、庭でも鉢植えでもまず心配ありません。少しくらいの積雪でも大丈夫です。

冬は病害虫の心配もないので、鉢植えの表土が乾いたら午前中にたっぷり水やりするだけ(花壇はよほど乾燥が続いた場合のみ)。咲き終わった花がらをまめに摘み取れば、つぎつぎに花が咲きます。ビギナーでも安心して育てられる花です。

長く咲いて春にはグ~ンと大株に

パンジー&ビオラは冬も休みなく咲きますが、パンジーは花が大きい分だけ目立つけれども花数は少なめです。ビオラのほうが花数多く咲き、日当たりがあまりよくない場所でも咲き続けます。この特性を踏まえて苗を選びましょう。

寒さに強いとはいえ、できるだけ早く植えて本格的な寒さの前に根を張らせるのがおすすめです。より丈夫に育って春には大株になり、たくさんの花が楽しめます。

品種や植えつけ時期によりますが、春には購入時の2倍以上の大株になります。なので、直径10㎝ほどの苗なら2サイズ大きな5~6号鉢(直径15~18㎝)に1株、60㎝プランターなら3株、花壇では株間をとって植えつけると、春の成長が楽しみです。

ミニブーケからサラダの彩りにまで

パンビオは1株の鉢植えでもこんもりした株に溢れるほどの花が楽しめます。けれど、春から咲き出すチューリップなどの球根やクローバーなどの葉ものと、寄せ植えにしたり花壇で混植するとさらにすてきです。

草丈は15㎝ほどと小ぶりですが、小さめの容器を用いたミニアレンジやミニブーケも魅力的。加温していない室内なら花瓶で半月ほども楽しめるので、たくさん咲いた花はプレゼントしてみませんか。

また、パンビオはエディブルフラワーと呼ばれる「食べられる花」です。サラダの彩りやクッキーなどの飾りにしてもおしゃれです。
育てやすくて楽しみのつきないパンビオの世界を、どうぞのぞいてみてください。

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