【アジサイの剪定】いつ・どこを切る? 7月中に終わらせたい旧枝咲き品種の切り方ガイド
店先に並ぶ、花色も姿も個性豊かなアジサイたち。その多様さの裏にある性質やそのルーツなどは意外と知られていないもの。それらを知ることで、アジサイ栽培で悩みの多い「いつ、どう剪定したらいいのか」が解明できそうです。植物好き、特にアジサイ好きで知られる田島道男さんに、アジサイの剪定方法について考察していただきました。
アジサイの剪定の仕方
アジサイは剪定をしなくても咲きます。しかし、剪定をしたほうがきれいに咲かせることができますので、剪定が推奨されます。剪定することで枝数を多くし花数を増やせたりしますし、逆に枝数を減らすことでより健康的な太い枝を残せたりします。ほかにも、樹形を整えられる、好みの高さに調節できるなどのメリットもあります。アメリカノリノキ(アナベル)やノリウツギは旧枝のほかに、春になって株元から出てくる新枝(ベイサルシュート・ひこばえ)にも花をつけるため、剪定は早春までに行えば大丈夫ですし、切る位置も難しくはありませんので、ここでは旧枝咲き品種(ガクアジサイ、ヤマアジサイ、園芸アジサイなど)についてご紹介します。
剪定時期はいつ?
花芽は、枝が成長し、秋までの間に形成されます。剪定時期が遅いと、枝の成長が不十分となり花芽形成できずに冬になってしまいます。このため剪定は7月中には終えたほうがよいでしょう。
また遅い時期の剪定は、形成された花芽を切り落としてしまうことになります。一方、側枝着花性品種については、花芽形成された側枝が出る部分を切り落とさなければ、8月以降に頂芽を切り落としたとしても、側枝が翌年に開花します。ただし、側枝着花性の品種であっても、側枝の着花率が高い品種もあれば、着花率が低い品種もあります。側枝着花性だからといって、すべての側枝が開花するわけではありません。
なお、頂芽着花性か側枝着花性かの見きわめ方ですが、旧枝からでた枝の先端のみに花がついていれば頂芽着花性、旧枝の側枝から伸びた新枝にも花がついていれば側枝着花性です。
どこを切る?
植物は全般的に、枝が多くなれば花は相対的に小さく、枝が少なくなれば花は大きくなります。パワーが分散、集中するからです。たくさん芽を残して切れば、枝数が多くなり花数も増えますが、ひとつひとつの枝は細くなり花も小さくなります。枝数を減らせば、枝は太く花は大きくなります。ただし、もともと枝が細いヤマアジサイの場合は、枝数を減らしても茎はあまり太くはなりません。
また上のほうで切れば、上のほうから枝が出て、株は大きくなります。茎が細い品種は大きくなりすぎると倒れやすくなりますので、注意が必要です。また切る位置が下すぎると、芽吹きが遅れ花芽形成できずに冬になってしまい翌年咲かないという場合もあります。剪定はそういったことを考慮して行います。
新旧枝両枝咲きとは?
最近、アジサイにも新旧両枝咲きという品種もでてきています。アメリカノリノキ(アナベル)、ノリウツギ以外の、園芸アジサイの新旧両枝咲きといわれる品種は、新枝(ベイサルシュート・ひこばえ)にも咲くこともありますが、アナベルのように安定的に新枝に花がつくわけではありません。“新枝に咲くこともある”というくらいに考え、旧枝咲き品種と同じように剪定するのがよいと考えます。
同じ品種 ‘てててまり’で実証!
枝数が少なくなるように剪定
枝数が多くなるように剪定
