【母の日】と【賀寿】のお祝いに喜ばれるプレゼント。施設での贈り物のマナーとは?【喜寿・傘寿・米寿・卒寿】
いくつになっても迷うことの多いおつきあいのマナー。中でも身近な人への贈り物などは、つき合いが長くなるほど贈りたいもののレパートリーも尽きてしまいますよね。そんなときどうしたら良いのか、77歳現役マナー講師で人生の先輩でもある岩下宣子さんに、Q&A形式で伺います。
Q1 母の日のプレゼントは何がおすすめ?
母の日の贈り物に毎年、悩みます。親世代にはどういうものが喜ばれるのでしょう。
50代が中心のマチュア世代のお母様なら、もう欲しいものはだいたい持っていらっしゃるでしょうから、何を差し上げるか迷うのはとても良くわかります。
そんな中やはり多くの方に喜んでいただけるのは、やはりお花じゃないかしら。
「お花は枯れてしまうから残念で」という人もいるけれど、お花って枯れるから良いと思うの。終わりがあるからまた新しいものと出会えるのですからね。
お花が変化していく様子を毎日ながめるのも、変化を感じられて楽しいと思いますよ。
ふだんの暮らしぶりを間近に見られる間柄なら、「キッチンにかかっていた新しいエプロンが最近の好みの色かな」とか「どこそこのお酒がおいしかったと言っていたな」などと観察眼を鋭くすれば、贈って喜ばれそうなものの見当がつきますね。
あら、こんなに私のことをわかってくれてるんだ、というのが伝わるのもうれしいものです。
自分では買わないけれどいただいたらうれしい日用品。たとえば毎晩寝る前に楽しい気分になれるような、着心地の良いパジャマなどもおすすめです。
Q2 施設にいる親への贈り物には気遣いが必要?
高齢者施設に入居中の親に贈る場合はどんなものを?
施設に入っている場合、まず考えなければいけないのは、職員の方の手を煩わせるかもしれないということ。ですから、お花を届ける場合も、花瓶に生けて、片付けるまでを想像して。
そのまま飾れる、アレンジメントされたものなら花瓶に移す手間はいらないけど、水をかえたり、枯れたあとの片付けは必要ですね。鉢植えなら水やりも必要。その一手間余計にかけさせてしまうことを考えて、お世話してくださる方への心付けが必要な場合もあるかもしれません。
生花に関しては、送らないでくださいとしている施設もあるといいます。
こういうものを送っても大丈夫かしらと迷うときは、施設の方に問い合わせてみるのもいいでしょう。