69歳、郊外の団地暮らしの今「やめた」夜の習慣とは?シンプルでおしゃれなお宅も拝見【重松久惠さん】
人生の後半戦、“自分サイズ"を見直して、シンプルかつコンパクトに暮らし替えをされた方を紹介する「小さい暮らし」の見本帖。今回、登場いただくのは、商品開発コーディネーターの重松久惠さん。66歳で購入した郊外の団地で暮らし、創作、人づき合いが重なり合う毎日を送っています。
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重松久惠さん
商品開発コーディネーター●1956年北海道生まれ。服飾系の出版社やデザイン会社勤務、アパレル会社経営を経て、59歳で中小企業診断士の資格とMBA(経営学修士)を取得。現在は「D&DEPARTMENT」などで商品開発に携わり、大学院の非常勤講師も務める。
コロナ禍の時期に緑豊かな環境を求めて郊外へ
「私、この春から団地の廃品回収係になっちゃったの。ここに数十年住んでいる高齢のおふたりとの3人のチームだから、新人の私が頑張らないとね」
団地暮らしの一端を、はつらつと語る重松久惠さん。50歳で離婚して以降、原宿や池袋のコンパクトな賃貸物件でひとり暮らしをしてきたが、3年前に多摩エリアにあるこの団地へ移り住んだ。きっかけとなったのは、閉塞感が蔓延していたコロナの時期の「緑の多い場所で暮らしたい」という思い。
「ネットで情報収集しては実際に現地を訪れて、『ここに住んだらどんな生活が待っているんだろう?』と想像しながら部屋探しを進めました」
ゆとりをもって暮らせる60平方メートル前後、窓から緑が見えて、台所とお風呂に窓があって......と、重松さんのこだわりにはまったのが内見1件目で出合ったこちら。
分譲物件だったが、「この先、家賃を払い続けるのはしんどいなと感じていたので、いずれは購入するつもりでした。まだ貯蓄が十分ではなかったのですが、収入があるので住宅ローンが組めたんです。エレベーターなしの3階で将来は少し大変かもしれませんが、よいトレーニングになるんじゃないかと思っています」。