NHK夜ドラ【おとなりに銀河】「その不安は、分かち合えないものですか?」……それって、家族になりたい宣言に違いない
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marumi
そして、お墓参り。亡くなった父親の思い出話をするうちに、思わず涙を見せたまち、心配そうなふみお。一郎はふたりの肩をそっと抱き寄せ、「平気、悲しいのもさんぶんこ」となぐさめる。一郎の「家族なんだから、大丈夫」宣言だ。
このとき、ごく自然にツツーッと涙を流す子役の紗愛ちゃんの演技に、筆者も思わずもらい泣き。家族っていいな、大事にしないとな、と胸にジーンと響かせてくれる名シーンだ。そして、一郎は父の墓前にしおりが大切な人であると報告する。
それでも、まだ亡くなった父のように頼りがいのある兄にはなれない、と自信なさげに言う一郎に、しおりは「その不安は、分かち合えないものですか?」と問いかける。それって、今度はしおりの一郎に向けた「家族になりたい」宣言に違いない。
一郎としおりとのお付き合いにとって、幼い妹弟はややこしい存在になりかねなかった。いかに妹弟の目をかいくぐって、交際を進展させるか…… でも、それは杞憂だった。だって、一郎としおりにとって、お付き合いすることは、まちやふみおも含めて、家族になるってことだから。
ぜひうまくいってほしい、けど、果たして一郎は五色家の家族にはなれるのか⁉
NHK夜ドラ「おとなりに銀河」レビュー
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