【おとなりに銀河】温泉で「しっぽ」を心配する一郎(佐野勇斗)に、「はさみました」としおり(八木莉可子)。リアクションが可愛いすぎる
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marumi
売れない漫画家のもとにやってきたのは、とある島の王族の姫……となるともう、なにも始まらないわけがありません。NHK夜ドラ『おとなりに銀河』で恋愛初心者のふたりを演じるのは、佐野勇斗さんと八木莉可子さん。ふたりの恋の物語をチェックして、キュンに備えて!
(ネタバレにご注意ください)
お付き合いが進展し、なんと!初めての口づけをするところまでこぎつけた漫画家の久我一郎(佐野勇斗)と流れ星の民の“姫”五色しおり(八木莉可子)の恋。一郎は、しおりが体調不良を起こしたことを、離れた部屋にいても自分の体の異変で気づけるようになっていた。人を恋する気持ちのパワーはスバラシイ。
様子を見に部屋を訪れた一郎の腕をつかみ、しおりはそばにいてほしいと懇願する。島にいたころは、民が大切な“姫”であるしおりの容態を気づかう声が聞こえていても孤独だった。なのに、そんな窮屈な立場から解放されたくて島を飛び出したいまは、民の声が聞こえなくなったことで、孤独を感じている。矛盾するふたつの感情の間で、しおりは揺れていた。
自分はどこにいても、この孤独から抜け出せないのではないのか? そんな不安に苛まれ、一郎の背中にハグするしおりを、一郎はしっかりと抱き締めた。何も聞こえなくても、いっしょにいてくれる人、大切に思ってくれる人がいれば、もう孤独ではないことをしおりが確信できた瞬間だ。棘が刺さったことがきっかけで婚姻関係が結ばれたときに、婚約者であるしおりの体に一郎が勝手にさわってはならないという謎のルールは、いつの間にかどこかに消え去っていた。
孤独は人間にとって、きっと最大のウィークポイントなのだと思う。流れ星の民の“姫”という特別な存在に生まれたしおりも孤独だが、早くに父親を亡くし、幼い妹弟を養っていかなくてはならない、そんな自分に自信が持てない一郎だって孤独なのだ。そんな孤独なふたりだからこそ、お互いの痛みを察することができるし、寄り添う気持ちも強いのに違いない。このドラマが心にすっと染み入ってくる理由もここにあるのだろう。
こうして、フツーの恋する女の子のシアワセをつかみかけていたしおりにかかってきた1本の電話。それは、母の都(河井青葉)からだった。流れ星の民が五色家に挨拶に集まる正月までに島に帰って来るように、という有無を言わさぬお達し。一郎の妹のまち(小山紗愛)いわく、母は「激おこ」なのだ。