【らんまん】教育係が「相棒」竹雄で、まさかの伴侶(寿恵子・浜辺美波)は「オタク心の理解者」なのか⁉︎
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田幸和歌子
倉木は100円を得て、万太郎は標本を無事取り戻した。しかし、その後、珍しくシラフで働きに行く倉木と、笑顔で見守る長屋の人々+万太郎・竹雄が描かれる。100円という安心感から立ち直る力を得た倉木が、この100円を使ってしまうことはおそらくないだろう。
さらに竹雄には重要な仕事があった。「生まれながらに金が湯水のように」あった万太郎の教育である。
「峰屋は、若の財布じゃない! はいっ!」
「峰屋は、若の財布じゃない!」
子どものように復唱させる竹雄は万太郎の「相棒」でありつつ、東京での母で、妻に見える。となると、気になるのは、万太郎の後の伴侶となる相手とポジションかぶりにならないかということ。
しかし、万太郎は初恋の人・寿恵子(浜辺美波)と再会するが、その後、寿恵子の意外な一面が描かれる。部屋にこもり、一人、滝沢馬琴の里見八犬伝に夢中になり、うっとりとしてこう呟くのだ。
「馬琴先生、天才っすぎる!」
万太郎のモデルとなった牧野富太郎の妻は、研究費にお金を使いこむ富太郎の金策に走ったことやたくさんの子どもを産み育てたことなど、記事によっては「被害者」的に書かれていることすらある。
しかし、本作の場合は、万太郎に振り回されつつもコントロールし、教育する担当が「相棒」竹雄で、まさかの伴侶は「オタク心の理解者」=お仲間側なのか。
万太郎と竹雄、寿恵子の三人の関係性も気になる展開になってきた。
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