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【ラストマン第6話】皆実(福山雅治)が語る「人生はガチャの連続です」。家族について考えさせられる回だった

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田幸和歌子

恵茉はバレエで怪我をして、スポーツドクターを目指し、勉学に励んでいること。さらに皆実は言う。
「もちろんスタート時点で差はあります。ですが、人生はガチャの連続です。統計学上で見れば、人生トータルのガチャの当たり確率は、ほぼ平等。どれだけ幸福度を高められるかは、その人自身の考え方に最も影響され、努力に比例して向上することがわかっています」

自分も努力してきたと怒りを滲ませる宇佐美に、皆実はさらに、恵茉が菊知の養子だったことを告げるのだった。

今回の物語の軸になった「親ガチャ」は、宇佐美だけでなく、皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)の過去にも関わる言葉だ。
心太朗は殺人犯の父を持つこと。一方、皆実は強盗殺人犯に両親を殺され、その事件がきっかけで盲目になったこと。しかも、皆実の両親を殺したのが心太朗の父だったことも明らかになる。

宇佐美の比でなく、皆実も心太朗も、それぞれ壮絶な過去を持っている。しかし、心太朗が情けなさや疎外感を抱いた「肩たたき券」の誕生日プレゼントを清ニが今も大事に持っていてくれたように、親が与えてくれたモノ、注いでくれていた愛に子が気づいていないことも「親ガチャ」にはたくさんあるのではないか。

SNSにも自身の境遇、親子関係と重ね合わせて見る声が目立った、家族について考えさせられる回だった。

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