72歳・元ミス日本 伊藤千桃さんの小さくて自由な暮らし。「自然の中に身を置いて、目の前のことにこつこつと精を出す毎日」
暮らしの工夫と日々の心がけ
時間は自分で作るもの。
限られた一日の時間を楽しく過ごすか、不平不満で終えるかは、自分の心持ち次第。
1 自分の生活リズムを大切にする
現在、一軒家で娘と孫と暮らしていますが、生活は1 階と2 階とに分けています。というのも日課の庭仕事や家事のほか、自宅の離れでは民泊も行っているので、予約が入ったら掃除をしたり、冬に備えて薪ストーブ用の薪を用意したりと、予定や天気に合わせてやっておかなくてはならない仕事が多く、自由になれる時間はとても貴重。その時間を削ることなく、おなかがすいたらごはんを食べる、眠たくなったら寝ると、誰かに合わせることなく、自分のペースで暮らすことが、体力的にも精神的にも健やかでいるための秘訣のような気がします。
2 車を売却し歩く生活に
不便なところで暮らしているのに車を処分したというと驚かれるのですが、いざというときは娘の車もありますし、たいていのところは歩いて行けます。習い事や買い物に行くときは2時間歩くなんてこともざら。倹約にもなるし、スポーツジムに行かずとも体力維持につながって一石二鳥です。片道20分、愛犬・ジゲンとの海までの散歩もいつものルーティン。
3 家事や庭仕事の合間にティータイムをもうける
草木に水が必要なように、自分にも気分よくいられるためのエネルギーが必要。そのときどきのハーブを入れて、好きなカップでいただくお茶は自分にとってはそんな存在。茶葉は大好きなアールグレイ。カップ類は鎌倉の骨董品屋さんで見つけたチープなものばかり。インドネシアで購入した3 段のかごに入れて、そのときどきの気分で選べるようにしています。
4 自然や空を眺め、気持ちを持ち上げる
忙しくしていたり、しんどいことがあったりすると、つい視線は下向き、視野も狭くなってしまいます。そんなときは空や自然を眺めて深呼吸。どんな「今」も、いずれは時に乗って流れていくはずです。
※この記事は『60代からの小さくて自由な暮らし』主婦の友社編(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
【後編はこちら】72歳・元ミス日本 伊藤千桃さんの暮らしの工夫と日々の心がけ。「手作りおやつで英気を養います」60代からの小さくて自由な暮らし
主婦の友社刊
60代からは、小さくても自由に暮らしたい。自分の“今”を充実させるヒント集。
人生100年時代。年齢を重ねると、体力も気力も、お財布の中だって寂しくなったりするけれど、いつまでも自分らしく暮らしたい。
そこで、日々を自分らしく快適に過ごしている60代、70代の女性たちに、住まい、食事、健康、家計管理、おしゃれ、趣味など、暮らしのコツをお聞きしました。
過去の自分や、世間一般の“こうあるべき”という規範から自由になって、人との比較、人の目を気にせず、自分軸で暮らしと向き合う姿はとても魅力的。“今”を慈しんで暮らすヒントがきっと見つかります。
合わせて、いまシニア女性の中でも注目のユーチューブ、ツイッター、インスタグラムなどのSNSの使い方や楽しみ方、暮らしを支えるお金の知恵をご紹介します。