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「ヒーロー」でスマッシュヒットの麻倉未稀さん。10代のころ「大人になったらこんな歌を歌いたい」と思った曲は?

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ゆうゆう編集部

音楽との出会いは、ときに人生を大きく変えることがあります。麻倉未稀さんが10代のころから憧れていた曲を紹介しましょう。しばたはつみさんの「マイ・ラグジュアリー・ナイト」。後にご自身でも歌うようになり、しばたさんとの交流も叶いました。大切な曲への想いを語っていただきます。

PROFILE
麻倉未稀さん
あさくら・みき●1960年、大阪府生まれ。81年、「ミスティ・トワイライト」でデビュー。人気ドラマの主題歌「ホワット・ア・フィーリング~フラッシュダンス」「ヒーロー HOLDING OUT FORA HERO」などがスマッシュヒットに。2017年4月、ステージ2の乳がんが判明。左乳房全摘と同時再建の手術を受け、7月から音楽活動を再開した。昨年、40周年記念アルバム『人生はドラマ~これからも続く私のヒーロー物語~』をリリース。

10 代の終わりに聴いて、「大人になったら私もこんな歌を歌いたい」と憧れました

子どもの頃から歌うことが好きで、いろんな音楽を聴いていました。中学2年生の頃、歌の上手な友達に誘われて、スクールメイツのオーディションを受けることに。歌の審査があるからと練習してみたら、とっても楽しくって! それをきっかけに、歌を習い始めました。

その後、高校進学のタイミングで上京。高校に行きながら歌のレッスンに通っていた頃、テレビから流れてきたのが、しばたはつみさんの「マイ・ラグジュアリー・ナイト」でした。

マツダのCMソングだったかな? 女性がロングドレスで階段をバーッと駆け上がっていく印象的なシーンに、この曲が流れていて。その瞬間、「私もこんな大人の歌を歌いたい」と思いました。

しばたはつみ 「マイ・ラグジュアリー・ナイト」

「マイ・ラグジュアリー・ナイト」は1977年、しばたはつみ名義の6枚目のシングルとして発売された作品。マツダ「コスモ」のCMソングに起用され、オリコンチャート17位のヒットとなって注目を集めた。しばたさんはこの曲で「NHK紅白歌合戦」に初出場。その後、ジャズシンガーとしてライブを中心に活動したが、2010年、57歳でこの世を去った。『しばたはつみ ゴールデン☆ベスト ~シングル・コレクション~』(日本コロムビア)などに収録されている。

19歳の終わり頃から1年ほど雑誌のモデルとして活動したあと、21歳のときに歌手デビュー。いつか歌いたいと思っていたこの曲を、ライブで歌うことも叶いました。

ずいぶん経ってから、はつみさんにご挨拶する機会をいただいて、私が「『マイ・ラグジュアリー・ナイト』が大好きで、ライブで歌っているんです。事前にお断りせずすみません」と言うと、はつみさんは「全然いいのよ。歌ってね」と。これをきっかけに大先輩と交流できるようになり、私にとってさらに大切な一曲になりました。

はつみさんは13年前に亡くなってしまいましたが、亡くなられる前も「未稀ちゃんがあの歌を大好きだと言ってくれてすごく嬉しい。ずっと歌ってね」とおっしゃってくださて。私も「ずっと歌いますから、覚悟しておいてくださいよ」なんて言って笑い合って。

亡くなられたときは本当にショックでしたが、これからもこの曲を大切に歌い続けようと、改めて心に誓いました。

すごくドラマティックで、本当にいい曲。ライブで歌うとお客さまがすごく楽しんでくださるので、ぜひ読者の皆さんにも知っていただきたいなと思っています。

麻倉未稀さんの楽曲の配信がスタート!

2月3日、デビュー曲から最新作まで、200曲に及ぶ楽曲の配信がスタートしました。
https://cnt.kingrecords.co.jp/miki_asakura200/


※この記事は「ゆうゆう」2023年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2023年3月25日に配信した記事を再編集しています。

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