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名書店員に聞く【おすすめの本】3選。「宮崎本大賞」受賞の極上の物語&遊べる一冊

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ゆうゆう編集部

全国各地の名書店の書店員さんに、おすすめの本を教えていただきました。第5回は宮崎県にある「田中書店」。お店の魅力もたっぷり語っていただいています。

第1回の記事もあわせてどうぞ。名書店員に聞く【おすすめの本】3選。感動を呼ぶ実話小説、大人が読みたい絵本など

【田中書店】妻ヶ丘本店

本店は中学校のすぐそば。店には、学生から70〜80代のシニアまで幅広い年齢層が訪れる。

宮崎県都城市中原町19-3
☎︎0986-22-4488
営業時間:9時30分〜20時 定休日:元日のみ
https://bookstanaka.com/

お話を伺ったのは
田中佑輝さん

宮崎県都城市の老舗書店・田中書店の店舗統括マネージャー。地元の知人、友人と常に新業態を模索。特技の速読で、月60冊を読破する。
「これからも、地元を応援する媒体として、さまざまなことにトライしていきたいです」

ブログ、Xが大人気

ブログ「ゆっけの読書力向上Room」、X(旧ツイッター)「ゆっけ|1日2冊の速読の先生」で、速読のコツなどを発信。フォロワー1万人以上。

地元の店とコラボして、地域活性化の拠点に

宮崎県都城市内に3店舗を展開する田中書店。創業130年以上の老舗だが、書籍販売だけにこだわらず、地元の生産者や他業種店とコラボした物品販売にも力を入れている。

店舗統括マネージャーの田中佑輝さんによると、「1990年代には、地域の店とコラボして、郊外の店舗に当時としては珍しいブックカフェを設けていました。現在も店舗ごとに、地元で人気の洋食店がカフェを出店したり、地元牧場の食品販売所を設けたりして、本を買いにいらした方だけでなく、カフェや買い物にいらした方にも気軽に立ち寄っていただける場になっています」

一方で、調剤薬局に健康本のコーナーを設けてもらい販売をお願いするなど、書店の店舗を飛び出しての販路も少しずつ拡大中だ。

「調剤薬局に来る人は病気やケガなどで、書店まで足を運ぶ余裕がないことも。でも、健康や治療のために本で知識を得たいという欲求は高い。ならば、必要な場所に本を置けばいいという発想です。同様に、カフェバーに占い本を置いてお客さま同士が話すきっかけに買っていただくとか、書店の中でも外でも、他業種の人たちといろいろアイデアを出し合いながら、一緒にシナジー(相乗効果)を生み出して地元を盛り上げていけたらうれしいですね」

宮崎県では2019年に、もっと多くの人に本に触れ、親しんでもらいたいと「宮崎本大賞」が創設され、田中さんはその実行委員も務めている。また、自身のブログやX(旧ツイッター)で、読書にまつわるさまざまな記事を書いたり、新刊本などを紹介したりして読書の楽しさを説き、フォロワーを増やしている。

「今後は、読書に関するイベントなども地元で開催したい」と、意欲的だ。

地元とのコラボに力を入れています

都城はハンドメイドが盛んで、本店にはレンタルBOXを設置し、アクセサリーなどの販売スペースに。

川東店に併設するカフェ「ドナルド珈琲」は、ランチが人気。

イオンモール都城駅前店では、地元・高千穂牧場の加工食品を販売。

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