【ひき肉】の鮮度をキープする保存方法とは?|小田真規子さんの「塩と油で下味冷凍」
「塩と油をまぶして冷凍室に入れるだけで、鮮度をキープしながらうまみをアップさせることができます」と話すのは、料理研究家の小田真規子さん。ここでは、小田さんのレシピ本『おいしくなるうえ鮮度が続く 塩と油で下味冷凍』から、「ひき肉の下味冷凍」の方法と活用レシピをご紹介します。
下味冷凍の基本的なやり方については
長期間保存できて、うまみもアップ! 豚薄切り肉の【塩+油で下味冷凍】
をご覧ください。
【ひき肉】の下味冷凍で鮮度を長く保つ
空気にふれる部分が多いひき肉は、酸化してくさみが出やすいのがちょっと難点。でも、塩と油をまぶしておくことで鮮度を長く保てるうえ、うまみも増し、くさみも出にくくなります。これをやらない手はありません。
ひき肉に塩をまぶすときは、保存袋に入れてからよりも、買ってきたトレーの中でやるほうが、全体にまんべんなく行き渡ります。箸でさっくりまぜ、塩がとけたら保存袋に入れ、油をからめましょう。
豚ひき、合いびきはもちろん、鶏ひきも同様、下味冷凍に向いています。
ひき肉の下味冷凍を使ったレシピ① 【豚ひき照り焼きステーキ】
小麦粉をまぶすから、表面がカリッと香ばしい!
【豚ひき肉の下味冷凍】の材料
【豚ひき照り焼きステーキ】の材料(2人分)
豚ひき肉の下味冷凍…1袋
しめじ…½パック(500g)
小麦粉…大さじ2
砂糖…小さじ1
みりん、しょうゆ…各大さじ1
青じそ(好みで)…適量
作り方
❶豚ひき肉の下味冷凍は冷凍室から出し、20分おく。しめじは小房に分ける。
❷ひき肉は袋ごと4等分に切り(袋から出して切ってもよい)、袋をはずして小麦粉を全体にまぶし、形を整える。
❸フライパンにサラダ油を中火で熱し、②を並べ入れ、あいたところにしめじを入れて約3分焼く。全体の上下を返し、約3分焼く。しめじは火が通ったら途中でとり出す。
❹余分な脂をキッチンペーパーでふきとり、まぜ合わせた砂糖、みりん、しょうゆを回し入れ、全体に味をからめる。器に好みで青じそを敷いてステーキ、しめじを盛り、残ったたれをかける。
★MEMO★
粉をまぶすときに、肉の端っこがとけてきてしまったら、丸く形を整えて焼けばOK。
POINT
ひき肉の下味冷凍を使ったレシピ② 【肉詰めピーマンのケチャップ煮】
ピーマンはへたや種をつけたまま、ファルシ風仕上げに。
【合いびき肉の下味冷凍】の材料
【肉詰めピーマンのケチャップ煮】の材料(2人分)
合いびき肉の下味冷凍…1袋
ピーマン…6個
ピザ用チーズ…50g
小麦粉…大さじ1
トマトケチャップ…大さじ3
しょうゆ…小さじ1
水…¼ カップ
作り方
❶合いびき肉の下味冷凍は冷凍室から出し、20〜30分おく。
❷ピーマンは縦に1本切り目を入れ、ピザ用チーズを等分に詰める。ひき肉を一口大に割り、ピーマンに等分に詰め、全体に小麦粉をまぶす。
❸直径20cmのフライパンに②を並べ入れ、まぜ合わせたケチャップ、しょうゆ、水をかける。ふたをして中火にかけ、煮立ったら弱火にし、途中上下を返しながら12~13分煮る。
POINT
※この記事は『おいしくなるうえ鮮度が続く 塩と油で下味冷凍』小田真規子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
※2023年6月23日に配信した記事を再編集しています。
★あわせて読みたい★
おいしくなるうえ鮮度が続く 塩と油で下味冷凍
小田真規子著
主婦の友社刊
肉や魚の切り身は、塩+油を保存袋に入れて軽くもむだけで下味完了! 油の効果で冷凍&解凍が早くなって鮮度を保ち、塩の効果で熟成したような風味や味わいに変化して、冷凍する前よりもおいしくなるのです。豚肉、鶏肉、ひき肉、魚の切り身などで、アレンジ料理を紹介します。そのほか「野菜のそのまんま冷凍」や、基本調味料で下味をつけた「基本調味料で下味冷凍」などを紹介。毎日のごはん作りがラクになるだけでなく、味がキマるのでいつもの料理の味わいもグッとアップします。