フランス流「家を心地よく、手間をかけずに片づける秘訣」を吉村葉子さんがアドバイス
ダイニングテーブルの上に、バッグがある方が不思議です。大切なお財布が入ったバッグは、そのまま寝室に持っていってください。床に、なぜデパートやスーパーの袋や宅配便で届いたばかりの通販の箱が放置されているのでしょう。いつまでも放置されているということは、中身が余分なものである証拠です。ああ、もったいない!いらないものを買ってしまったお金がもったいないし、いらないものを置いておくスペースももったいない。
賃貸にしろ分譲にしろ、住居費は私たちの収入のうちでももっとも大きな出費です。大枚をはたいて手に入れた家のかぎられたスペースだというのに、そこで収納に多くの面積を割いて、どうするのでしょう。広い収納の脇で、人間さまが小さくなって暮らす羽目になっては本末転倒。
部屋がきれいになると、さらにいいことがあります。お友だちやご家族があなたの住空間にふさわしい、あなたの趣味に叶ったものしか持ち込まなくなるのです。自然と、周りの方があなたへの贈り物を厳選するようになります。そうして生まれる、好循環がうれしいですね。
※この記事は『徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢』吉村葉子著(主婦の友社)の内容をWEB掲載のため再編集しています。
フランス人から学んだ、お金を使わない心贅沢な暮らし。吉村葉子さんの「自宅でお茶会」 フランスのスーパーで手に入るお土産と、パリのスーパー使いこなし術。在仏歴17年のライターが教える徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢
吉村葉子著
主婦の友社刊
フランス人はケチだ。徹底してお金を使わない。それでも、なぜか優雅に見えてしまう。フランス人はそれほど几帳面ではない。にもかかわらず、美しく暮らしているように見える。なぜか?
パリに20年暮らした著者が解き明かすフランス流「お金をかけない上質な暮らし 手間をかけない丁寧な暮らし」の極意。