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【大奥8話】吉宗(冨永愛)チームの有能感に痺れる。これは吉宗なりの告白だったろう

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田幸和歌子

最初は乗り気でなかった進吉もまた、徐々に薬探しに没頭していき、各地で効くとされる薬草を全て小石川で育てることを吉宗に勧められると、自分の役割を改めて確認し、嬉しそうに語る。「まわりの女を幸せにしたいと思って入った大奥から、世の中の女をぐるっとまとめて幸せにするために出て行った」

そんな水野を愛おしげに眺める吉宗。「もう1度自分のことも幸せにしてみるというのは?」

これは吉宗なりの告白だったろう。しかし、水野は「もちろん!」と笑顔を見せ、「上様のために赤面の薬を探し出してみせる」と力強く返す。

水野を連れ戻す展開はドラマオリジナルだが、おそらく「中の人」中島裕翔のあてがきの部分があるのではないか。なにしろ中島裕翔は、幼い頃は大の昆虫好き、その後も乗馬、タップダンス、ドラム、カメラと好きなモノができると没頭してきた凝り性で、なおかつちょっと天然。そんな本人の性質と重なる部分が多く、ドラマ版では原作とは異なる魅力の水野像が生み出されている。

強く賢く頼もしい吉宗と、どんどん成長していく水野の組み合わせも新鮮だ。

さらに冨永愛、貫地谷しほり、MEGUMIに片桐はいりまで加わった吉宗チームの有能感、強そう感には痺れる。

そんな中、水野が赤面疱瘡を治す手がかりを見つけてくる。はたして、3代将軍・家光時代から日本中を苦しめてきた赤面疱瘡がついに解決に向かうのか。

※2023年3月3日に配信した記事を再編集しています。

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