【ブギウギ】六郎(黒崎煌代)のファインプレー!出生の秘密を知っても、関係は全く変わらないことを示してみせた
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田幸和歌子
ある日、股野(森永悠希)と大和礼子(蒼井優)がUSKを訪れる。礼子は股野に泣きつかれて結婚。今はピアノと踊りの教室を営んでおり、妊娠中であった。スズ子も秋山も現状に物足りなさを感じていたが、そんな2人の活躍を労いつつ、礼子は生活の変化が芸を変えるかもしれないとアドバイスする。
そんな中、東京の梅丸会社の辛島と演出家・松永がUSKの公演を視察に来る。そこで秋山とスズ子はヘッドハンティングされ、東京に新設する男女混成の「梅丸楽劇団」への移籍を提案されることに。しかし、スズ子は家族のことを考え、即答できなかった。
そこで家族に東京に行きたいことを話すと、ツヤは「行かんでええんちゃう」とまさかの大反対。「もう認められてるやん、東京行ってもやることは同じやろ」「あかんもんはあかん!」と言い捨てる。
このまま本当のことを言わずに行くと家族の縁が切れる気がして怖かった、ほんまの家族やったら喜んで欲しかったと打ち明けるスズ子に、ほんまの家族だから寂しいんやと、ここでも六郎がファインプレー。
しかし、そんな中、突然、礼子の訃報が告げられる。腎臓を悪くし、出産は難しいと言われつつも、無理をしたためだ。皮肉にもこれがスズ子の東京行きを後押しすることになる。
ツヤは葬儀から戻ると、梅吉に自分の本音を語る。スズ子を自分だけのものにしたくなり、香川に戻らなくなったこと、東京に行ったら二度と戻らないのではないかという不安など。すると、梅吉は知らないふりをしていた自分もずるいと言い、それでもスズ子は東京へ行く、自分で考えて生きていけるように育てたのはツヤだからと励ます。
そして、帰宅後に改めて東京へ行きたい、礼子のようなスターになりたいと訴えるスズ子に、ツヤは上京を認めるのだった。
出生の秘密、親の愛と業の深さ、別れと、旅立ち……と非常に濃厚な第5週だった。